『旅のラゴス』 | 赤と黒

『旅のラゴス』

 『旅のラゴス』(筒井康隆)

―あらすじ―
 人々が不思議な力を持つ世界。ラゴスは旅を続けていた。様々な土地で様々な人々に出会う。求めれば安住の地はあるのだが、ラゴスは旅に行きていく。

 

 

 著者と言えばブラックユーモア小説のイメージが強いですが、本作にはそういった作風は感じられず、不思議な世界観の旅が描かれています。時に奴隷に、時に王様になりながらも、旅の中に生きるラゴス。旅の途中で出会った1人の女性に心を残しながらも、旅を続けるラゴス。彼が最後に行こうとする場所とは。旅が好きな人におすすめの1冊。