『εに誓って』 | 赤と黒

『εに誓って』

 『εに誓って』(森博嗣)

―あらすじ―
 東京から中部国際空港に向かう深夜バスがジャックされた。犯人グループからは「都市部に爆弾を仕掛けた」との犯行声明が出される。乗客名簿にある「ε(イプシロン)に誓って」という団体との関わりは。



 前作『τになるまで待って』はよく分からない話でしたが、こちらはストーリー、トリックともに楽しんで読むことができました。本を開いてすぐに事件が起こり、また深夜バスという閉鎖空間のため、いい意味でジェットコースターのようにどんどん先へ先へと進んでいく印象です。最後に明かされるトリックも、見事な叙述トリックでした。

εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε (講談社文庫)/講談社

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