『世に棲む日日』(全4巻) | 赤と黒

『世に棲む日日』(全4巻)

 『世に棲む日日』(司馬遼太郎)

―あらすじ―
 幕末の日本。萩にて私塾を開き、これからの日本のあり方について思想を広めた吉田松陰。そして彼の門下生であり、のちに奇兵隊を創った高杉晋作。2人の人生を紡ぐ。



 吉田松陰は、歴史ギャグ漫画・『風雲児たち』で興味を持った人物の1人です。以前から『世に棲む日日』は知っていたのですが、その時は吉田松陰のことをあまり知らず、何となく難しそうと敬遠していました。が、前述のように漫画で松陰のことを知り、今回読んでみました。

 ざっくりと前半2冊が吉田松陰、後半2冊が高杉晋作がそれぞれメインとなります。命を賭して思想を伝え続けた吉田松陰の人生は、前野良沢や高山彦九郎の姿とも重なる部分がありました。

 高杉晋作については『風雲児たち』がまだそこまで進んでいないこともあり、分からない部分が多かったのですが、なかなか掴みづらそうな印象を受けました。物事に頓着しない人物なのでしょうか。他の著者の本なども読んで調べていきたいものです。

 先日の山口旅行では萩などには行けず。後年ぜひとも行きたいところです。

 世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)/文藝春秋

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