『向日葵の咲かない夏』 | 赤と黒

『向日葵の咲かない夏』

 『向日葵の咲かない夏』(道尾秀介)

―あらすじ―
 1学期末の終業式。学校を休んだS君の家にプリント類を届けに行くことになった主人公。が、家に行くとS君は死んでおり、さらにはその死体が消えてしまう。そして1週間後、蜘蛛に生まれ変わったS君が主人公の元にやってきた…


 主要人物の大半が異様な性格の持ち主でした。この気持ち悪さ、不快感。書評サイトでも評価が分かれていますが、それも納得の作品です。しかしストーリー自体は破綻しておらず、母親からの扱いや妹の存在など、ラストの描写までしっかりと伏線が貼られていたのは素晴らしいですね。他人に勧める際には注意が必要ですが、個人的にはアリかと。

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)/新潮社

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