『隼小僧異聞―物書同心居眠り紋蔵』 | 赤と黒

『隼小僧異聞―物書同心居眠り紋蔵』

 『隼小僧異聞―物書同心居眠り紋蔵』(佐藤雅美)

―あらすじ―
 砂糖問屋の橘屋から10両もの大金が紛失した。手代の末吉が疑われ、彼は店を追い出される。折りしも江戸の町では「隼小僧」なる盗賊が捕らわれ、橘屋の一件も隼小僧の仕業として解決するが。


 先日読んだ『物書同心居眠り紋蔵』のシリーズ第2弾です。昼間から寝てしまう奇病を持ち合わせている冴えない主人公・紋蔵が、様々な事件に巻き込まれるという作品です。前回にもまして、一概にどちらが悪いと決め付けられないような人情話が数多く出てきました。決して全てハッピーエンドでは終わらず、少し悲しい話もあります。安定して読める1冊です。

隼小僧異聞 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)/講談社

¥637
Amazon.co.jp