『皇国の守護者』(小説) 1巻 | 赤と黒

『皇国の守護者』(小説) 1巻

 『皇国の守護者』(佐藤大輔) 1巻

―あらすじ―
 日本によく似た「皇国」と、ロシアによく似た「帝国」の激戦を描く戦記ファンタジー。帝国からの侵攻を受け、皇国側は北領からの撤退を余儀なくされる。その殿軍の中に、剣虎兵として新城直衛の姿があった。


 ウルトラジャンプで連載されている同名漫画の原作である、『皇国の守護者』の1巻を買いました。先に漫画から入ったのですが、小説も漫画に負けず劣らず、かなり楽しく読めます。日本によく似た「皇国」と、ロシアによく似た「帝国」の激戦を描く戦争モノですが、龍の存在や剣牙虎、導術(テレパシー)などといったファンタジーの要素を上手く加え、独自の世界観が綺麗に出来上がっています。

 また、漫画と比較しながら読むことで、漫画のオリジナル部分に気付いたりもして、結果として漫画の素晴らしさが再確認されました。中でも第2話の構成は非常に上手い構成です。他にも、漫画では、文字だけでは説明が難しい部分を上手くフォローしているので、僕みたいに漫画と合わせて読む方が理解しやすいかもしれません。

 先にストーリーを知ってしまうと漫画を読むときの面白味がなくなるので、小説は漫画の進行具合に合わせて買っていくことにします。

皇国の守護者〈1〉反逆の戦場 (C・NOVELSファンタジア)/中央公論社

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