『チャタレイ夫人の恋人』 | 赤と黒

『チャタレイ夫人の恋人』

 『チャタレイ夫人の恋人』(ロレンス/訳:伊藤整/補訳:伊藤礼)

―あらすじ―
 炭坑を所有する貴族クリフォード卿と結婚したコンスタンス。しかし夫は戦争で下半身不随となり、夫婦間の性の関係は絶望的となった。傷心のコンスタンスだったが、森番のメラーズと偶然に結ばれてしまう。


 550ページほどありますが、実は160ページあたりで読むのを止めていました。読み切ろうと一念発起した結果、200ページ過ぎくらいから話が本題に入り面白くなってきました。「チャタレイ事件」による裁判のイメージで卑猥な作品と思われがちです(私も当初はそう思っていました)が、改めて読んでみるといやらしさは全く感じられず、大人向けの恋愛小説といったところでしょうか。

チャタレイ夫人の恋人 (新潮文庫)/新潮社

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