『モルグ街の殺人事件』 | 赤と黒

『モルグ街の殺人事件』

 『モルグ街の殺人事件』(エドガー・アラン・ポー/訳:佐々木直次郎)

―あらすじ―
 モルグ街のアパートで発生した、親子惨殺事件。凄惨な現場の状況はとても理性のある人間の行為とは思えず、そして犯人の声をいた人々の証言には一貫性がなかった…警察が解決できないこの不可解な事件をオーギュスト・デュパンが解決する。


 海外小説にしては読みやすく面白い作品です。大概、海外小説は本筋と関係の無い情景描写がくどいのですが、この小説はあまりそのように感じられませんでした。作品としては、表題作である『モルグ街の殺人事件』はもちろん、『落穴と振子』と『早すぎる埋葬』という作品が特に面白かったです。どちらも、じわじわと死の恐怖が迫ってくるサスペンスです。短編なので、短くてサクッと読めるのも良いですね。

モルグ街の殺人事件 (新潮文庫)/新潮社

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