~2025年12月20日(土)
届いた時の走行距離
8,068mile(12,989km)

50年間でこの走行距離はかなり少ないですね。
なので全体的に状態はいいです。
そのメーターの刻みが一般的には120MPH(193km//h)なんですが、絶対出ない150MPH(241km/h)まで刻んであるのはすごい。
実際、その半分もでるのかどうか・・・
ここからチェックしながら交換したり、新たにパーツなどを取り付けたりしていきます。
ミラー
これが付いていたミラーですが、オリジナルは四角いミラーだと思います。

しかし当時物は見つからなかったので、オリジナルっぽいドラッグスペシャリティーズの串刺し角型ショートミラーに替えました。

ナンバープレート(ライセンスプレート)のベースプレートに、ヘルメットロックとライセンスプレートトッパー(ナンバープレートの上などに取り付ける飾り)を取り付けます。

ライセンスプレートトッパーはアメリカなどでは結構メジャーで古くからあり、コレクターもいてビンテージモノはかなり高価です。
自分が取り付けたもの(鋳物のスヌーピー)はアメリカから購入したものですが、ビンテージモノではありません。
またナンバープレートの固定ボルトはチタン製にしています。

プレートの裏にヘルメットロック

ステップ
これは明らかにオリジナルではありません。
またこの取付ボルトも違いますね。

フットブレーキ側
この取付ボルトはオリジナルでしょう。

これを予め用意しておいたステップに替えますが、左側(シフト側)のステップのボルトがオリジナルではない変わったボルトだったので、両側とも新しいボルトに交換しました。

リフトアップしてバラしながら整備をしていきます。
まずシートを外します。
シートはフェンダーの裏でボルト・ナット固定されているんですが、フェンダーとタイヤの隙間が狭く、その場所に手が届きません。(腕が入りません)
ということでショックを外し、車体をジャッキアップ、タイヤ(スイングアーム)を下げて隙間を確保し取り外しました。

そのシートの状態はとてもいいですね。


表皮に破れ、切れはなく、古いシートにありがちな硬化(パリパリした状態)はありませんでした。
裏の樹脂製ベースの取り付けボルト付近に1箇所割れがありましたが、これくらいは特に問題ありません。

そのシートの下にあるサーキットブレーカー(15A×3個)は、かなりサビサビでした。


この状態ではちゃんと働くのかどうかわからないので、3個(ライト、イグニッション、アクセサリー)とも交換します。


フューエルタンクキャップのガスケットはこの状態でした。

交換しました。

オイルタンクキャップのコルク製ガスケットも確認

結構凹み(跡)が付いているのでこれも替えておきます。


クラッチレバーにかなりガタがありました。
外してみると、レバーの取付穴が変形した(広がった)ことが原因ですね。
まあクラッチは結構重いので伸びたのでしょう。

ということで、すぐにレバーを注文し、新しいものに取り替えました。(上が新品)

しかし、この新しいクラッチレバー、結構作りが雑で素直に取り付けできません。
いろいろ削ったりしてなんとか取付けしました。

フォークオイルは交換したという情報がなかったので替えておきます。
マニュアルではハーレー純正のBタイプということなので10W相当。
量はウェットで5oz、ということは約150ml、結構少な目ですね。
手持ちのこのオイルを使います。

フォークオイルを排出


スライダーチューブキャップのOリング、ドレンスクリュー(ワッシャー共)を新品交換。

元のOリングとドレンスクリュー

スライダーチューブキャップを磨き、新しいOリングを取り付け

新しいドレンスクリューを取り付け・・・

新しいオイルを入れて元に戻しました。


フューエルホースも交換します。(右のホースが付いていたもの、真ん中は保護管)
その際、フィルターを取り付けました。

デイトナのアクセサリー電源ユニット(D-UNIT)を使って、USB電源とETCの電源を取り出します。
USB電源(Type-A + Type-Cの2ポート)

D-UNIT
このD-UNITのアクセサリー電源は、アクセサリー用サーキットブレーカーのオレンジ色の配線が接続されている端子から取り出しています。

プラグコードも古そうなので交換しました。
現状

新しいプラグコード

取り付け

見た目は変わりません。(変わらないのがいいんです)
サドルバッグ
バッグサポートはこのモデル専用のものがなかったので、取り付け部を少し加工して取り付けています。

バッグはデグナーのSB-102

鍵はオリジナルキー
ちゃんと2つ付いてきました。

スリップオン(サイレンサー)
76年式純正マフラーです。
いわゆるモナカマフラーですね。


ウインカーはYANKEE

レンズもYANKEEです。(もちろん4つとも)

ハンドルのブレーキフルードのコーションラベルも付いていました。

これにはブレーキフルードDOT3を指定していますが、ショップではDOT5を入れ整備したとのことでした。
ちなみにDOT3、DOT4、DOT5.1の主成分はグリコール、DOT5がシリコンです。
数字が上がるほど沸点温度(ドライ沸点、ウェット沸点)が高くなり高性能ですが、このような古いバイクは沸点温度的にはDOT3で十分です。
でも、グリコールは塗装を侵してしまいます。
なので、今後もDOT5でいいでしょう。
但し、塗装は侵しませんが、シールなどのゴム類を侵すということです。
ということで、メンテナンスはこまめにやることにしましょう。
フューエルタンク

このペイントの剥げをどうするか・・・
もしかして、ここにブレーキフルード(DOT3)をこぼしていたのか!?
いつものペインターに相談したところ、その部分だけを補修するにしても「AMF」のロゴに影響が出るかもということでした。
これもオリジナルということで、このままでもいいかなと思い始めてきています。
フロントブレーキパッドは厚みもあり問題なし、リアドラムシューはホイールを外してみないとわからないので後日チェックします。
チェーンはその状態からおそらく一度替えているような気がしますが、リアブレーキシューのチェック時にはリアホイールを取り外すので、この際交換します。
そのほかに準備しておいたパーツ等については、状況を見ながら徐々に交換等をやっていきます。
で、12月20日(土) 晴れ
季節外れの暖かさ、気温20度これは乗るでしょう。
ちゅーことで、春までオイル交換しないでおこうと思ってましたが替えます、そして乗ります!

交換したエンジンオイルはこちら
20W-50 化学合成油

そしていつもの道の駅いおりまで具合を見るため軽く走ってきます。
エンジンはスムーズにかかりました。

そしていつものいおり

往復70kmくらい
全く問題なく走れました。
が、スピードメーターの表示が・・・
マイル表示なので、たとえば40km/hだと25mphのはずですが、どうも表示が早く出ているような・・・
ちゅーことで、帰宅後スマホのスピードメーターアプリで確認すると、40km/hが30mph、60km/hで43mphでした。(ほんとは40km/hが25mph、60km/hが37.5mphになります)
納車整備でスピードメーターギアを替えたとのことだったので、もしかしたらギア比が違うものを取り付けたのかと思い、バイクロンに問い合わせをしました。
が、違うギアを取り付けたことはないので、40km/hはメーター表示上30mphとして覚えるしかないとのことでした。
ショベルのローライダーはそんなことはなく、ちゃんと40km/hでメーターでは25mphでしたが・・・・・
この件についてはもう少し調べるとして、とりあえずキロ表示のシールを貼って対応することにします。
今回の燃費 18.5km/L