告白したのは去年、市原崚行と同じクラスだった近藤さん
そう、私と同じクラス
私が告白しても同じなんだろうな
座り込んでボーッとしてる時だった
「終わったよ」
すぐ近くから声がして勢いよく立ち上がれば
無表情でポケットに手を入れている市原崚行が居た
「……」
じっと座ったまま何も言わない私を見下ろす姿、雰囲気がとても綺麗に
見えるのは
この男の心が冷たくひがんでいるからかもしれない
こんなに長く視線を交わされた事が無かった私はゆっくり視線を
落とそうと
「はい」
したのに、目に入ったのは手のひら
「え…」
「あんた、さっきから`え`しか言ってないね」
「…え」
「早く立てば」
その手が私の腕をつかんだ瞬間心臓が大きく飛び跳ねた
「悪かったな」