御堂筋線の車窓から
歌手になりたいって思ったのは小4のとき。
うちはお金に余裕がなかったけど、
母は女手一つでわたしと弟を育ててくれた上に自分の贅沢は何もせず、
全てを、夢にかけてくれた。
夢をかなえるために、どうしても東京に行きたくて
上京したのは、高校の卒業式の翌日。
六畳一間からやっと抜け出して
ずっと行きたかった東京に住んで、
ずっとなりたかった職業についても、
あの頃思い描いていた自分には程遠く。
わざわざコートを着て、ベランダに出て、
暮れていく空を見ながら、頭の中がうわーってなってた。
この1週間と3日間。
大阪で過ごした時間は、すごく特別なものでした。
家族と話したり、友達に会ったり、
一人で街を歩いて新しい発見をしたり、昔の自分を思い出したり。
楽しかったな。
どこにいても心がふわって優しい空気に包まれている、そんな嘘みたいな本当の安心感。
いつまでも変わらないぬくもり。わたしの帰る場所。だね。
頑張ったこと、楽しかったこと、辛かったこと、消したいこと、
いつか全てを懐かしいと思える日は来るのかな。
もしね
大人になると手放さなきゃいけないものってあるの？
って質問されたら
今のわたしはまだ分からないし、分からなくていいかなって思う。
現実社会は上手くいかないこともたくさんあるって分かっていてもね
いつまでも、戦う少女の心でいたい。のです。
いちばん最初に憧れた、セーラームーンみたいなね。