私だってそのくらいは知ってるよ。
男の子は急に走るのがはやくなって、
あっとゆう間にどっかへ行っちゃうって。
by 西原理恵子 『いけちゃんとぼく』
ついこの間まで、
腕相撲で負けることなんてなかったはずなのに。
気がついたら、なんだか低い声になっていて、
力も強くなっていて、
走るのもずっと早くなっている。
この間まで私たちは同じ「子ども」だったのに、
何の予告もなく、
別々の生き物になってしまったみたい。
あれからもうずいぶんたったけど、
二人の歩く道は、あの日から
どんどん離れていってしまった。
あの日、ひとりどこかへ行ってしまったあなたに
いつか追いつけるように
今日も私はキレイでいい女を
頑張っている。
明日も一日Happyに過ごせますように