わたしには、ひとつだけ
すごく後悔している恋愛がある。
思い出すだけで、胸が苦しい。
でもそれは、彼に未練があるとか
彼に対して、あのときこうすればよかった
みたいな後悔ではぜんぜんなくて。
なんでわたしは、
あれを恋愛だと思ってしまったんだろう
という大きな後悔、です。
ふと、きのう思い出して
また胸がきゅうっと苦しくなって。
そこで気づいたことがあったから
書き残しておこう。
わたしね、今、過去の後悔なんて
もうまるでないんです。
こころのことを学んでから
わたしは今の自分にマルをつけられた。
そしたら過去の自分は
今の自分に向かうための過程だったんだから
バツなものなんてひとつもないよなぁって。
すごくダメだと思ってた経験も
恥ずかしいと思ってた過去も
隠したくてたまらなかったことも
今の自分にマルつけたら、
ぜんぶひっくり返ってマルになった!
だから今、堂々と赤裸々に
こうして何でもさらけ出すことが出来る。
なのに、なんで後悔?
それは、その恋愛をしていたとき
わたしは全然自分らしくなかった。
当時は自覚なんてなかったんだけどね
すごく我慢して飾った自分。
そんな恋愛をしていたために、
後悔する出来事がひとつだけ
忘れられずに残っているからです。
わたしは以前、実家で
コーギー
を飼ってました。
タロさん♂
かわいくてかわいくて
大事でたまらなかった~!
しつこくしていやがられてたけど(笑)
家族のなかでいちばん下に見られてたけど

なにより大切にしていました。
その子が9歳のとき、
コーギーに多い
DM(変性性脊髄症)という難病を発症。
後ろ足から徐々に麻痺が広がっていく
とても残酷な病気でした。
少しずつ歩けなくなっていくのが
とてもこわくて悲しかったけど
でも悲しんでばかりはいられない!
食事に工夫したり、車椅子を作ったり
出来る限りのことはして
一緒にいられる時間を大事にしてました。
病気がわかった頃、わたしは結婚していて
離れて暮らしていたのだけど
両親もタロのことを
めちゃくちゃ可愛がっていたから
なにも心配することはなく、
わたしもしょっちゅう顔を見に帰ってた。
そしてわたしは離婚して一人暮らしに。
そんな頃の恋愛でした。
前にもブログに書いたことあるけど、
高校生のころに憧れてたひとと再会して
ほんとにドラマみたいだったんだよね~
離婚して、いちばんしんどい頃で
その人との出会いが救いに思えた。
これでやっと幸せになれると思った。
高校生に戻ったみたいにドキドキして
毎日がすごく楽しかった!
だけど、憧れが強すぎたのか
これを逃すまいと思ってたからか(笑)
まあ恋の始まりらしいといえばそうだけど
わたしはすごく自分を飾ってた。
休みの日に、彼と会える時間を
優先するようになって
実家に帰る時間が減っていったころに
タロさんの病状が悪化していきました。
そして、その彼と
初めて遠出のデートに行った日のこと。
出先に父親から電話がかかってきた。
「おい、タロの様子がおかしい。
ダメかもしれない。帰ってこれないか」
心臓が凍りつくようだった。
だけどそのとき、車で4時間くらいの
ところにいて、すぐには帰れない。
しかもわたしは、そのことを
彼に言えなかったんだよね。
本当にバカだと思うけど
その場所に、長年来てみたかったんだって
すごく楽しんでいた彼に
犬が具合悪いから帰りたいって
言い出すことが出来なかった。
しかも彼は動物が嫌いだったから
理解されない、嫌われると思った。
わたしは、当然楽しめずに
心はそこになかったのに
必死でふつうのふりをしてた。
きっと大丈夫と信じたかった。
時々父にメールを打つと
「大丈夫だ。でも危ない」という返信。
その日の夜に彼に送ってもらったあと
アパートから1時間かかる実家に
飛んでいこうとしたとき
ほんと、うそみたいだけど
タロが大きく鳴く声が聴こえて
泣きながら実家に帰ったら
さっき息を引き取ったよ、と言われた。
最期を看取れなかった。
わたしのタロなのに。
わたしのいちばん大切な。
ほんとにほんとに情けなかった。
最低な飼い主だと思った。
看取ってくれた父にも申し訳なくて
なによりタロに申し訳なくて
自分を責めても責めても、
一生許せないと思った。
タロは、わたしが結婚や離婚したときも
いつもわたしの支えの存在だった。
わたしに彼が出来て、
わたしの気持ちが明るくなるのを
見届けてくれたのかもしれないとか
いろいろ都合の良いことも考えようとしたけど
結局その彼と別れることになったとき
わたし、なにしてるんだろう
なんであのとき、
すぐに帰るって言わなかったんだろう
彼よりずっとずっとずっと
タロのほうが大事だったよって
後悔してもしきれなくて。
あれから7年が経って
今も毎日、タロのことを
思い出さない日はない。
でもいつも胸の奥のほうで
チクリと痛い思いがあるのは
出来るだけ思い出さないようにしてた。
昨日、ふと思ったのは
あのときあの彼と別れてよかったなあっていうこと。
あんな大事なことも言えないような
自分を偽ってしまう恋愛なんて
ぜったいに、うまくいくわけがなかった。
あんなのは恋愛じゃない
とは、言わないけれど。
もう後悔も手放して、
教訓にしてくときなんだね、きっと!
わたしは今でも恋愛が苦手です。
だけど、もしこの先
一緒に生きていく相手と出会うなら
一緒にいると
さらに自由になれるひと。
一緒にいて、誰より
自分らしくいられるひとと。


