先週の土曜日22日の昼間に行った、京都市交響楽団 第690回 定期演奏会のことを書きます。

指揮は井上ミッキー、プログロムはオール・ショスタコーヴィチでソリストにアレクサンドル・クニャーゼフを迎えてのチェロ協奏曲の第1番・第2番と交響曲 第2番「十月革命」でした。

ミッキーと京響の共演は11月のブル8を残していますが、定期演奏会としては今回がラストになります。

 

  出演

指揮:井上道義

チェロ:アレクサンドル・クニャーゼフ★

合唱:京響コーラス◆[合唱指揮:福島 章恭]

管弦楽:京都市交響楽団

コンサートミストレス:会田莉凡

 

  プログラム

前半

ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 作品107★

 第1楽章 アレグレット

 第2楽章 モデラート

 第3楽章 カデンツァ

 第4楽章 アレグロ・コン・モート

後半

ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第2番 ト長調 作品126★

 第1楽章 ラルゴ

 第2楽章 アレグレット

 第3楽章 アレグレット

ショスタコーヴィチ:交響曲 第2番 ロ長調 作品14 「十月革命」◆

 

ソリスト・アンコール

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番より サラバンド

 

開演10分前にミッキーが登壇し、プレトーク。
以前、京響の常任指揮者をされていた時に、音響が全然良くなかった京都会館で、今回、演奏する十月革命をやったときに満席になったことや、ソリストのクニャーゼフは盟友で何度も共演しているが現在はロシアから自分の楽器を持ち出せず苦労をされているとのエピソード等が紹介されました。
 
チェロ協奏曲の際は、前後半ともオケの編成は8-8-6-6-4。
前半の第1番は、昨年6月、デュトワ指揮・大フィルの定期演奏会()で上野通明くんの演奏を聴いて以来で、3度目。
今年は前日聴くはずだったデュトワが出演できなくなった大フィル定演での1年前の素晴らしい演奏が第1楽章の冒頭を聴いて思い出されました。
上野くんの演奏も良かったけど、 クニャーゼフの演奏はそれにも増して素晴らしかったグッ
冒頭の少しコミカルなメロディから音が深くて綺麗キラキラ
さらに暗い感じの第2楽章では哀愁が漂い、第3楽章の超長いカデンツァは圧巻音譜
前半だけでも充分満足でしたOK
 
後半、最初のチェロ協奏曲第2番は、初めて聴く曲。演奏機会も第1番より非常に少ないとのこと。
第1番ほど聴き易くはなかったけど、タンブリンとチェロが掛け合う第3楽章などは、それなりに楽しめました。
 
そして、アンコールのバッハの「無伴奏チェロ組曲 第3番より サラバンド」は流石といったところ!!
 
舞台転換でオケは14-12-10-8-7となり、女性43名・男性27名の合唱団も登壇。
交響曲 第2番 「十月革命」は、1927年、十月革命10周年を記念する作品として、20歳のショスタコが委嘱されたものとのこと。これも初めて聴きました。
終結部に詩人アレクサンドル・ベズィメンスキーの詩が使われていて、ショスタコは「見た瞬間に、その劣悪さに屈辱を感じた」と手紙に書いていた。それでも作品はが完成したのは報酬500ルーブルでパリ旅行にいきたい(実現しなかった)一念からだったとのことと、プログラム冊子に記載されています。
訳詞も配布されましたが、確かに全然いい詩と思えません。
音楽的にも、僕としては苦手な部類のもので、暗くておどろおどろしい感じがするものでした…
合唱が始まる前のサイレンもなんか気持ちが悪いショボーン
ただ、合唱自体は良く響いていました拍手
 
カーテンコールでは、定期演奏会としてはラストになるミッキーに会田莉凡さんから、また、今月末で退団されるヴィオラ首席の小峰航一さんに楽団代表の方から花束が贈られました。
小峰さんは、12年間、京響に在籍されていたし、石田組の京都公演にも出演されたりと僕も親しみを覚えていたので、少し寂しい気がしますが、今後の益々のご活躍を祈念します。
 
開演14時30分、休憩20分を挟み、終演17時。
ミッキーラスト定演人気で完売満席でした音譜
 
楽団Xの終演後投稿のリンクを貼っておきます。