昨日の昼間、京都市交響楽団 第689回 定期演奏会を聴きに行ってきました。

指揮は、今シーズンから首席客演指揮者に就任したヤン・ヴィレム・デ・フリーント。この公演が就任披露演奏会ということになります。プログラムは前プロがソリストにデヤン・ラツィックを迎えてベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、メインプロがシューベルトの交響曲第1番でした。

 

  出演

指揮:ヤン・ヴィレム・デ・フリーント(首席客演指揮者)

ピアノ:デヤン・ラツィック(★)

管弦楽:京都市交響楽団

コンサートマスター:泉原隆志

 

  プログラム

 

前半

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58★

 第1楽章 Allegro moderato 

 第2楽章 Andante con moto

 第3楽章 Rondo:Vivace

後半

シューベルト:交響曲 第1番 ニ長調 D.82
 第1楽章 Adagio - Allegro vivace
 第2楽章 Andante
 第3楽章 Menuetto. Allegretto
 第4楽章 Allegro vivace
 

アンコール

ソリスト=ショスタコーヴィチ:3つの幻想的舞曲から第1番 行進曲

オーケストラ=モーツァルト:セレナード ト長調 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトモジーク」から第3楽章

 

デ・フリーントは22年5月の定期演奏会で京響と初共演。僕は、この時のフライデー・ナイト・スペシャル()を聴き、その後、昨年12月の読響・大阪定演()で第九を振ったのを観たので、今回が3回目になります。

今回の定演では、一昨日のフライデー・ナイト・スペシャルはオール・モーツァルト、昨日はベートーヴェンとシューベルトと2日間の演奏曲が全く被らない選曲をされましたが僕は昨日のみでした。

 

オケの編成は前後半とも、12-10-8-6-4と小振り。

最初の曲、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を聴くのは、22年4月、尾高忠明さん指揮・大フィルの定演()で藤田真央くんの演奏を聴いて以来です。

ソリストのデヤン・ラツィックはお名前も存じ上げませんでした。アムステルダム在住とのことで、同じオランダ在住のデ・フリーントとの共演が組まれたのかも知れません。

ラツィックの演奏は重厚さより粒立ちのよい快活さが目立っていたように思います。

特に第1楽章終盤のカデンツァが軽やかでしたルンルン
また、第2楽章の暗い感じのメロディでピアノの弱音とオケの強奏が交互に繰り返されるところも面白かったですグッ
第3楽章では快活さに加え、力強さも感じられる演奏でフィニッシュ!!
アンコールのショスタコはコミカルな感じがする行進曲でしたニコニコ
 

後半はシューベルトの交響曲第1番。

僕は、シューベルトは「グレイト」と「未完成」しか聴いたことがないので、この曲は初めて。

プレトークでデ・フリーントが、この曲はシューベルトが16歳の時に作曲したと紹介していたけれど、実際聴いてみて、16歳でこんな曲を書いたとはただただ驚くばかりびっくり

ただ、申し訳ないけど、只々驚きながら聴いていただけで、今、ブログを書こうとしても、あまり記憶に残っていません。

クラリネット首席の小谷口さん、フルート首席の上野さんの音色が今回もいいなぁと思いながら聴いていたことくらいしか思い出せません…

アンコールは、デ・フリーント得意のモーツァルト。快活な演奏を導いていましたOK

 

デ・フリーントは長身のためか指揮台はなく指揮棒も持たず、全身を使った分かりやすい指揮をしたように思います。

 
 

開演14時30分、休憩20分を挟み、終演16時20分と短めの公演。

客入りは60~70%程度。

楽団長の松井京都市長の姿もありました。

 

また、ホール出口では今回もオケのメンバーによるお見送りがありました。

にこやかに、来場の御礼を言って下さるのを見るのは気持ちいいです。

 

残念だったのは、昨日は、スマホのアラームのような電子音や飴の包み紙の音、いびき等のノイズが散見されたこと。マナーは守って気持ちよく聴きたいものです。

 

終演後の楽団Xの投稿リンクを貼っておきます。

 

https://x.com/kyotosymphony/status/1794298207553687823?t=YmaRkL6ZkLNWz8FTAaLdww&s=19