先週の金曜日の夜に、シンフォニーホールに聴きに行った日本センチュリー交響楽団 第281回 定期演奏会のことを書きます。今シーズンの定演初回です。
指揮は、楽団ミュージックアドバイザーの秋山和慶さんで、前プロがレズニチェクの歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲とソリストに小林愛実さんを迎えてラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲、メインプロがデュティユーの交響曲 第1番でした。
出演
指揮:秋山 和慶(楽団ミュージックアドバイザー)
ピアノ:小林 愛実
管弦楽:日本センチュリー交響楽団
コンサートマスター:荒井英治(楽団首席客演コンサートマスター)
プログラム
前半
レズニチェク:歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
後半
デュティユー:交響曲 第1番
第1楽章 Passacaille. Andante
第2楽章 Scherzo. Molto vivace
第3楽章 Intermezzo. Lento
第4楽章 Finale, con variazioni. Largamente - Allegro - Scherzo - Lento
ソリストアンコール=ショパン:ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作
今回のプログラムで、今迄、聴いたことがあるのは、パガ狂のみ。レズニチェクの歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲とデュティユーの交響曲 第1番は、作曲家のお名前も知りませんでした。
![爆 笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![OK](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/119.png)
続いて、小林愛実さんが下にリンクを貼ったXに添付されている画像でわかるように真っ赤なスーツ風の衣装で登場。
彼女の演奏を聴くのは、2020年1月、飯森範親さん指揮・日本センチュリー響との3大協奏曲2020~次世代を担う未来の巨匠たち~(★)というコンサート以来4年振り。その間、ショパコンで4位となり、反田君との結婚・出産がありました。昨年4月に、この日本センチュリー響の定期演奏会(★)に出演予定でしたが、妊娠後安定期になる前のタイミングだったためか高木竜馬くんに交代。ということで、今回1年越しの出演となったのです。
演奏曲のパガ狂を聴くのは、2022年2月のデスピノーサ指揮・京響の定演(★)での小林海都くんの演奏以来。
小林愛実さんの演奏は以前聴いた時より強奏の力強さが増し、また、緩急の溜めを大きくとったりと、貫禄が出ているというか余裕を持って難曲を弾いているような印象を受けました
そして、パガ狂・第18変奏とアンコールのショパン・ノクターン第20番 遺作の美しさは流石でした
メインプロは、デュティユーの交響曲 第1番。
デュティユーはフランスの作曲家で、長らくパリ国立音楽院の作曲の教授を務めたとのことで、「時間をかけて構築される音の変容が、綿密な書法で確固たるフォルムの形成へと連なっています」と小味渕彦之さんがプログラムノートに記載されていますが、どういうことなのか聴く前も聴いた後も僕にはよく理解できません
交響曲は2曲書かれているらしく、今回の第1番は1951年に、作曲・初演。無調的な要素も多く、新しい音楽を求める意欲にあふれた内容が盛り込まれているとのこと。「作品は静寂の中から現れ、最後に静寂に戻る」とデュティユーは述べたそうです。
以上、うだうだとプログラムノートから引用して書きましたが、文字で解説を読んでも実演を聴いても、僕には全くピンとくるところがありませんでした…
下にリンクを貼った楽団の公式Xでは「デュティユーでは管・弦・打全ての楽器の魅力が輝き、コンマス荒井のソロも美しく語りました」と記載されているように、個々の楽器の音は美しいところもあったけど、演奏がどうのこうのより、先ず曲が好みではなかった。デュティユーが述べたという「作品は静寂の中から現れ、最後に静寂に戻る」というのは確かにそうでしたが…。
開演19時、休憩20分を挟み、終演20時50分。
客入りはシーズン開幕公演に拘らず70~80%停まり。
あまり馴染みのないプログラムだったためではないかと思います。
余談ですが、シーズンが変わり、昨シーズンと隣のお客様が代わっていました。
この日のお隣さんが定期会員なのかわかりませんが、僕より少し年配のクラシックファンと思われるご夫婦。ご主人が僕の隣に座られましたが、マナーはしっかりしておられるものの、ちょっと加齢臭が漂ってきました。マスクをしているので耐えられるレベルでしたが、一年通じてだとちょっと不安。単発購入のお客様だったことを願います。
【第281回定期】
— 日本センチュリー交響楽団 (@Japan_Century) 2024年4月12日
終演しました!
レズニチェクの快活な序曲からシーズン開幕㊗️
小林愛実さんの清々しくロマンティックなラフマニノフが会場に広がり、デュティユーでは管・弦・打全ての楽器の魅力が輝き、コンマス荒井のソロも美しく語りました🎻
ご来場の皆さま、ありがとうございました😊 pic.twitter.com/BKbrqUSp5p
https://twitter.com/Japan_Century/status/1778767645422321697?t=4_k4FhjEXfjF7QK08fBcsw&s=19
ソリストアンコール🎼
— 日本センチュリー交響楽団 (@Japan_Century) 2024年4月12日
ショパン:ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作 pic.twitter.com/OaJagLJ84m