今日は朝から、京都北山マチネ・シリーズVol.17「クララとロベルト、そしてブラームス」というリサイタルを聴きに京都コンサートホールに行ってきました。

この京都北山マチネ・シリーズというのは、フライヤーの上部に記載されているように、京都コンサートホール主催のトーク付きランチタイムコンサートで午前11時開演・上演時間は約1時間の時間的にも費用的にもお手軽な催しです。

僕は以前、21年7月に、今や人気急上昇で、このシリーズにはもはや出演することもないと思われるピアニスト・亀井聖矢くんの演奏()をこのシリーズで聴いています。

今回の出演者は、医師免許を持つ京都出身のヴァイオリニスト石上真由子さん。一度、生で聴いてみたいと思っていた方です。

北端祥人さんのピアノ伴奏で「ロマン派ど真ん中のシューマン夫妻とブラームスの楽曲を演奏されました。

  出演

石上真由子(ヴァイオリン) 
北端祥人(ピアノ) 

 

  プログラム

クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22 

第1曲:Andante molto

第2曲:Allegretto

第3曲:Leidenschaftlich schnell

ロベルト・シューマン:3つのロマンス 作品94

第1曲:Nicht schnell

第2曲:Einfach, innig

第3曲:Nicht schnell

ブラームス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ト長調 作品78 

第1楽章:Vivace ma non troppo
第2楽章:Adagio
第3楽章:Allegro molto moderato

 

アンコール=ロベルト・シューマン:「森の情景」作品82より第7曲「予言の鳥」(J.ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノ編)

 

僕は室内楽はあまり家では聴かないので、正直、知らない曲ばかり。
最初の曲は、クララ・シューマンの「3つのロマンス 作品22」。登壇されてトークの前に先ず演奏。
曲調はとても穏やかで、初めて聴く石上さんのヴァイオリンの柔らかい音色がとても合っているように思いましたニコニコ
一曲終わって、マイクを石上さんが持ち、挨拶とトーク。
現在、ピアニストがコンサートやリサイタルで譜面を見ずに暗譜で演奏するのがかなり一般的ですが、この暗譜による演奏を始めたのがピアニストとしても活躍していたクララだったとの逸話も披露。「以来、この悪しき伝統がピアニストを苦しめています。」とのジョークで会場をリラックスさせたりしていました爆  笑
2曲目はロベルトが1849年、クララへのクリスマス・プレゼントとして作曲したと伝えられる《3つのロマンス op.94》。
クリスマスプレゼントにしては、ちょっと暗いし、途中明るくなるけど、また、暗いイメージに戻ったりそる曲」との解説でしたが、それも、まぁ、冗談で、確かに第1曲はちょっと暗く、第2曲で明るくなりましたが、、第3曲はダイナミックな盛り上がりも感じられました!!音譜
そして、プログラム最後の曲は、ブラームスの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番」。 
ここでは、ブラームスが1879年2月16日にクララ・シューマンに送った手紙の中で病床にあったクララの8人の子供の末っ子フェリックス・シューマンを見舞うとともにこの曲の第2楽章の主題を送ったという話を紹介され、石上さんは、この曲をフェリックスへのレクイエムと考えて演奏しているとのこと。
メインプロに相応しいダイナミックさも感じる曲調でしたが、石上さんの音色はやはり優しく柔らかく温かい感じチョキ

曲調もあって、ビブラートや強奏が際立つというより、素朴で美しい弱音が良かったように思います。

 

アンコールもロベルト・シューマン。あまり、聴かない室内楽でしたが、楽しむことが出来ました。

時間的にも価格的にもお手軽、小ホールでの公演ということもあってか、下にリンクを貼ったXの投稿に記載されているように完売で当日券なし。

開演11時、休憩なし、終演12時10分。

この日、アンコールを含め、この日演奏された全曲が収録されたCDが発売されていて、終演後、サイン会も開催されていましたが、購入は見送りました。

次は、コンチェルトを聴いてみたいです。

 
 
https://twitter.com/MayukoIshigami/status/1777336269384851738?t=68pyjb4ZYLZpFz8KGUscaA&s=19