3/15 日本センチュリー響定演(鈴木・宮田/メシアン・矢代・サン=サーンス)

先週金曜日の夜に聴きに行った日本センチュリー交響楽団 第280回 定期演奏会のこと書きます。

今シーズンの定期演奏会の最終回。

指揮は、同楽団定期演奏会には初登場の鈴木優人さん。プログラムは前プロがメシアンの忘れられた捧げものとソリストにチェリストの宮田大さんを迎えて矢代秋雄さんのチェロ協奏曲、メインプロがサン＝サーンスの交響曲 第3番「オルガン付き」でした。

 

  出演

指揮：鈴木優人

チェロ：宮田大

オルガン：中田恵子

管弦楽：日本センチュリー交響楽団

コンサートミストレス：松浦奈々

 

  プログラム

前半

メシアン：忘れられた捧げもの

十字架

罪

聖体

矢代秋雄：チェロ協奏曲

後半

サン＝サーンス：交響曲 第3番 ハ短調 作品78「オルガン付き」

第1楽章:Adagio-Allegro moderato-Poco adagio
第2楽章:Allegro moderato-Presto-Maestoso-Allegro

 

ソリストアンコール＝滝廉太郎：荒城の月

 

この日は、開演19時の20分前、18時40分からホールホワイエでセンチュリーユースオーケストラによるプレコンサートがありました。

センチュリーユースオーケストラによる 第9回 プレコンサート

【曲目】デジレ・ドンディーヌ：4本のトロンボーンのための組曲

【出演】トロンボーン・チューバ アンサンブル

トロンボーン：奥真美・村上龍太、バストロンボーン：田中ほのか、チューバ：阪田奏太

決して上手いとは言えませんでしたが、本番指揮者の鈴木優人さんも見守る中(着替えのためか最後まではおられなかったけど)、一生懸命演奏する若者には好感が持てました。

 

本番のオケの編成は前後半とも12-10-8-6-5。

最初の曲は、僕が苦手な作曲家メシアンの聴いたことの無い作品「忘れられた捧げもの」。

プログラム冊子の解説によると、「捧げものは私たちのために血を流すイエスの十字架のこと。私たちはどうしても罪を犯して、そのことをわすれてしまうのです。」というキリスト教的な考え方に密着した内容の交響的瞑想と副題がついた交響詩的作品とのこと。

3部構成で第1部は十字架。「非常に遅く-痛ましく、深い悲しみとともに」記載されているらしく、不気味な感じしかしない超暗いおどろおどろしいメロディ。

第2部の罪は「速くー冷酷で、絶望的に、喘ぐように」と指示された曲で激しいけど、やっぱり暗い…

そして、第3部の聖体は「きわめて遅くー大いなる哀しみと大いなる愛とともに」との指示だそうですが、大いなる哀しみが感じられるだけで、僕には大いなる愛を感じることはできないままの暗さで終わりました。

結論から言うと、僕には全くついていけない、やっぱメシアンはメシアンという感じでしたショボーン

 

続いては、矢代秋雄さんという僕の存じ上げない方のチェロ協奏曲。
ソリストの宮田大ちゃんは国内のチェリストの中で僕がもっとも好きな演奏家で、一昨年12月の「必聴!!チェロ3大協奏曲 熱狂コンチェルト」というコンサート(★)以来。
名前のも存じあげない方の作品なので、当然、初聴きです。
長いチェロの独奏でスタート。宮田大ちゃんの演奏は変わらず深みのあるいい音がしましたOKニコニコ
だけど、曲がやっぱり好みではない…
解説に「極めて緻密に彫琢された音楽、針で突けば一瞬にして崩れてしまうほどの緊張感を絶妙のバランスで保ちつつ書かれています。フルートやアルトフルートを始め、独奏チェロと各楽器の掛け合いが丁寧に綴られました。」と書かれているのですが、メシアン同様、旋律美が感じられず僕に難し過ぎたまま終わりとなりました。
途中、2回ほど、ピチカートというより、まるで箏のように激しく指で弦を弾く奏法もあったりで、宮田大ちゃんは大熱演だったので、会場からはブラボーの嵐と拍手喝采拍手
なので、総じて言うと前半は、僕には難し過ぎるものだったということになりのでしょう。
でも、ソリストアンコールの荒城の月は哀愁が感じられ沁みる演奏となったので、中締めとしては良かったと思いますキラキラ
 
 
後半は、サン＝サーンス：交響曲 第3番 ハ短調 作品78「オルガン付き」。
サンサンサン、大好きな曲で音源でもしばしば聴いていますが、生では、ブログを書き始めた2017年7月以前に聴いて以来のようです。
鈴木優人さん指揮の演奏を聴くのは昨年1月の京響・定期演奏会(★)以来でしたが、強弱のメリハリ、テンポの揺らしとも心地よく、後半は心地よく楽しむことが出来ましたグッ
中田恵子さんと言うが鏡で鈴木さんの指揮をみながら演奏するパイプオルガンの音色がやっぱりいい！！音譜
弦の厚みも感じられて、久々のサンサンサン生演奏を充分に楽しめました拍手
 
開演19時、休憩20分を挟み、終演20時50分。
この日も客入りは良く、ほぼ90％は埋まっていました。
 
楽団の公式Xの鈴木さんのリツイートと宮田大ちゃんのXのリンクを貼っておきます。
 
https://twitter.com/eugenesuzuki/status/1768641494960009415?t=eDOCCX43z8w1AUgenEjEOg&s=19 

 

https://twitter.com/miyatadai_cello/status/1768600083589967924?t=jLcjrKFFOHJsKhuhpCCyrA&s=19