先週の土曜日に観に行った、びわ湖ホール プロデュースオペラ R.シュトラウス 作曲 『ばらの騎士』全3幕(ドイツ語上演・日本語字幕付)のことを書きます。

毎年この時期恒例のびわ湖ホール プロデュースオペラですが、今回は芸術監督が阪哲朗さんに代わって初回、そして、コロナ禍以降、セミステージ形式での開催が続いていましたが、フルステージ上演の復活公演となりました。

公演は2日間で主要な登場人物5人はWキャスト、僕は1日目を観ました。

 

  スタッフ

指揮:阪哲朗

演出:中村敬一

管弦楽:京都市交響楽団

コンサートマスター:泉原隆志

合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル

 

  キャスト

元帥夫人:森谷真理

オックス男爵:妻屋秀和

オクタヴィアン:八木寿子

ファーニナル:青山貴

ゾフィー:石橋栄実

マリアンネ:船越亜弥*、

ヴァルツァッキ:高橋淳

アンニーナ:益田早織*

警部:松森治*、

元帥夫人の執事:島影聖人*

ファーニナル家の執事:古屋彰久*

公証人:晴雅彦

料理屋の主人:山本康寛*

テノール歌手:清水徹太郎*

*声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー

 

ネットの「わかるオペラ情報館」に記載されている、「ばらの騎士」のあらすじを以下に転載させて頂きます。

  あらすじ

【時と場所】 
18世紀中頃、マリア・テレジア治下のウィーン

【登場人物】
元帥夫人(S): 陸軍元帥の妻、貴婦人
オックス男爵(Bs): 好色な田舎貴族
オクタヴィアン(Ms): 伯爵家の若き貴公子
ゾフィー(S): オックス男爵の婚約者
ファーニナル(Br): 新興貴族、ゾフィーの父
ほか

【第1幕】
時は18世紀中頃、舞台はウィーンの陸軍元帥の館。元帥夫人は夫の留守中、寝室にまだ若く、そして美しき貴公子オクタヴィアンを招き入れ、一夜を過ごしていました。早朝、そこへ突然オックス男爵が訪ねてきます。元帥夫人のいとこである男爵は、好色で知れた田舎貴族。女装をして小間使いに変装したオクタヴィアンをも口説こうとします。そんなオックス男爵が元帥夫人を訪ねてきたのは、彼が裕福な新興貴族ファーニナルの娘ゾフィーと婚約したので、彼女に「銀のばら」を贈る「ばらの騎士」を紹介してほしいと頼みにきたからでした。元帥夫人はばらの騎士としてオクタヴィアンを推薦します。オックス男爵は納得して帰っていきました。
元帥夫人は若かった昔のことを思い出しながら、時の移ろいに憂いを感じていました。そして、オクタヴィアンに、いずれ私より若く、美しい人のために私のもとをから立ち去るでしょうと話します。オクタヴィアンはそれを否定しましたが、すっかり拗(す)ねてしまって館をあとにしました。
 
【第2幕】
正装したオクタヴィアンは裕福な新興貴族ファーニナルの館を訪れ、娘のゾフィーに銀のばらを贈ります。このときオクタヴィアンとゾフィーはお互いに一目惚れしていました。
続いてオックス男爵の登場です。彼は婚約者のゾフィーに下品な物言いをし続けたので、ゾフィーはすっかりこの結婚が嫌になってしまいました。そして彼女はオクタヴィアンに助けを求めます。オックス男爵の下品な態度に怒ったオクタヴィアンは成り行きでとうとう剣を抜き、彼と決闘となりました。もともと弱虫の男爵は、ちょっと怪我をしただけで大げさに騒ぎます。ゾフィーの父ファーニナルはこんな事態になったことに怒り、娘を叱りつけました。
騒ぎが一時おさまったとき、オックス男爵に一通の手紙が届きます。それは元帥夫人の小間使いからのお誘い。実はオクタヴィアンの仕組んだものでしたが、男爵は喜んで会いに行きました。
 
【第3幕】
郊外にある居酒屋の一室に、オックス男爵と小間使いに扮して女装をしたオクタヴィアンがいます。オクタヴィアンは散々、男爵をからかった後にその醜態をゾフィーの父ファーニナルに見せたので、ファーニナルも愛想を尽かしました。
そこへ元帥夫人がやってきます。元帥夫人は男爵にこれ以上の醜態をさらすことなく立ち去るように言い、オックス男爵は引き下がりました。
そこに残ったのは、元帥夫人とオクタヴィアン、ゾフィーの3人。2人の女性の間でオクタヴィアンは戸惑います。そのとき、元帥夫人は身を引くことを決心し、静かに立ち去ったのでした。その後二人になったオクタヴィアンとゾフィーは、抱き合いながら愛を誓い合ったのでした。

 

僕が「ばらの騎士」を観るのは、初めてでしたが、ストーリーが複雑ではなく分かりやすいこともあり楽しめました。
コロナ禍以降のセミステージ方式も音楽を充分に楽しめるということや、少しチケットが安価になることでは良さがあったけど、やっぱり、フルステージ上演でセットがきっちり作られた舞台で、キャストが衣装を纏い動きを伴いながら歌唱する姿を観れるオペラはいいなと実感しましたグッ
既に、兵庫芸文の夏のオペラや、びわ湖ホールでも、声楽アンサンブルによる「オペラへの招待シリーズ」もフルステージ形式に戻っていましたが、びわ湖ホールが自主公演として最も力を入れるプロデュースオペラでの復活は嬉しいものです!!ニコニコ
そして、今回、演出は「オペラへの招待シリーズ」でもお馴染みの中村敬一先生でしたが、今迄同様、読み替え等の奇をてらうようなことが一切無かったのも好印象でした。
 

キャストでは、伯爵夫人の森谷真理さんは貫禄充分、ゾフィーの石橋栄実さんはキュート、そして、オクタヴィアンの八木寿子は若々しい歌と演技OK

この3人が第3幕の最後で歌う三重唱と元帥夫人が去った後の二重唱はとても美しくて沁みましたキラキラ

今回の公演のオクタヴィアン役、1日目の八木さんも2日目の声楽アンサンブルソロ登録メンバーの山際きみ佳さんも過去の実績からすると大抜擢と言ってもおかしくない配役でしたが、八木さんについては国内トップクラスのオペラ歌手の方々と遜色のない歌唱・演技を披露されていると思えたし、きっと、山際さんも同様であったはず。

今回の公演の経験を自信に益々の活躍を期待したいですびっくりマーク

 

期待通りの素晴らしい演技だったのが、妻屋秀和さんびっくり

下に貼ったXにtweetされているように、セクハラ・パワハラ・モラハラ全開のオックス男爵をコミカルに演じられました拍手

また、ファーニナル役の青山貴さんの歌唱も流石でした。

 

声楽アンサンブルのソロ登録メンバーでは、マリアンネの船越亜弥さん、アンニーナの益田早織さん、テノール歌手の清水徹太郎くんが良かったように思います。

 
そして、阪さんの柔らかい手捌きの指揮による京響の演奏のgooでした100点
 
開演14時過ぎ、休憩25分×2回を含め、終演18時20分。
大入り袋が出る完売。とても楽しいオペラでした。
 
ホール、ジャパンアーツ、キャスト、オケのメンバーなど数多くtweetがされましたので、以下、リンクを羅列して貼っておきます。
 

 

 

 

https://twitter.com/htsumaya/status/1763923053875179640?t=fzuOzWzJ6BhoOhrPh0nq7Q&s=19 

 

https://twitter.com/nikikai21/status/1763904102319427816?t=zpkHvcgU3LO16vHk0NzUDA&s=19 

 

https://twitter.com/SaoriMasuda88/status/1763898845233307847?t=C8sRhx7MlavIZTDlWLSgtw&s=19 

 

https://twitter.com/SaoriMasuda88/status/1764289174147150211?t=tctex3sArlYBR_hZ3nd3zQ&s=19 

 

https://twitter.com/htsumaya/status/1764249498875019331?t=a_a1hYRcGDGJ4CxwYxLseg&s=19 

 

https://twitter.com/AyaSoprano/status/1764268033575674085?t=7ESxBdifQXZELVmxMVgIsQ&s=19 

 

https://twitter.com/MieldOr8/status/1764224432263082369?t=P5P2a40HUu93uy0m6yp2jg&s=19 

 

 

https://twitter.com/biwakohall/status/1764277836175823183?t=keg5jk8tIkTuylYW2GOOEA&s=19 

 

オマケ。大ホールホワイエから覗く、冬の琵琶湖です。