昨日は、兵庫芸術文化センター管弦楽団PAC 第147回 定期演奏会に行ってきました。

指揮は芸術監督の佐渡裕さん、プログラムはマーラーの交響曲第9番、約80分の大曲で休憩なしの公演。

僕はPACの定期会員ではありませんが、マーラーの第9番、馴染みがないし、生で聴いてみたいと思い、単発購入していました。

 

  出演

指揮・芸術監督:佐渡 裕

管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

コンサートマスター:豊嶋靖嗣

 

  プログラム

マーラー:交響曲 第9番 ニ長調

第1楽章 アンダンテ・コモド

第2楽章 緩やかなレントラー風のテンポで、いくぶん歩くように、そして、きわめて粗野に

第3楽章 ロンド=ブルレスケ:アレグロ・アッサイ、きわめて反抗的に

第4楽章 アダージョ:非常にゆっくりと、抑えて

 

いつも、佐渡さんが指揮をされる時は、プレトークがあります。定刻の15時少し前に登壇。

新年の挨拶と昨年のPAC支援クラファンの御礼を述べられた後、演奏曲の解説。

ベートーヴェンやブルックナーが9番の交響曲を最後に世を去ったことから、マーラーは第9のジンクスを気にしながら、死を恐れながらも憧れもあって作曲したと紹介され、各楽章の特徴を解説されました。

また、佐渡さんが前回この曲を演奏したのは1995年1/17、阪神・淡路大震災当日。リハ、本番に近づくにつれ、被害の大きさが明らかになっていく中、犠牲者の冥福を祈りつつ、魂を天国に導かなくてはという特別な感情で演奏をされたとのこと。

「今回は、29年前の阪神・淡路大震災、元旦に発生した能登半島地震の犠牲者の方に想いを馳せ演奏します。また、佐渡さん、スペシャルゲストプレーヤーのベルリンフィル・オーボエ奏者のクリストフ・ハルトマンさん、元バイエルン放送響ソロ・トランペットのハネス・ロイビンさんも加わり、PACのメンバーがロビーで被災地支援の募金をしているので、ご協力をお願いします。」とおっしゃって、一旦、舞台袖に退場されました。

 

オケの編成は16-14-12-10-8。
馴染みがない80分の大曲だし、しんどいかなと思いつつ聴き始め、正直、第1楽章が長くて途中眠くなったりもしましたzzz
しかし、第2楽章あたりから聴き易くなってきて眠気が覚めはじめニコニコ、力強い第3楽章の盛り上がりメラメラで気分も高揚!!
佐渡さんのプレトークで「人生を振り返り天国に召されていくような美しい究極のピアニッシモ」と紹介された第4楽章は弦の統率も取れていたし、ホルン・木管との協奏も凄く綺麗でしたキラキラ
第4楽章が素晴らしく感じたのは、演奏もさることながら会場の雰囲気が良かったことも大きな要因と思いますOK
終盤の弱音演奏時、客席は満席なのに、皆が静かに聴き入り咳や物音は殆どなし。最後の音が消えた後も佐渡さんは多分、数十秒は手を降ろさなかったけど、フライングの拍手のブラボーも一切なく、充分な余韻に浸ることが出来ました音譜拍手
 
聴き終えていいコンサートだったと感じるかは、演奏が自分にとって好みだったかは勿論ですが、会場の雰囲気・環境にも大きく影響を受けると実感した公演でしたびっくりマーク
 
プレトークがあったので開演15時過ぎ、終演16時45分。満席。
カーテンコールのみ写真撮影可だったので、1枚と撮りましたウインク
 
昨日は3日公演の最終日。終演後の楽団Xの投稿を張り付けておきます。