土曜日の昼間に行った京都市交響楽団 第684回 定期演奏会のことを書きます。

指揮はシルヴァン・カンブルラン、プログラムは前プロがモーツァルトの交響曲第31番「パリ」、メインプロがブルックナーの交響曲第4番「ロマンチック」でした。

カンブルランは読響で長く常任指揮者を務められていたので名前は存じあげていました。しかし、大フィルの定演などで聴く予定だった公演がコロナ禍で中止になったりしたこともあり、なかなか機会がなく、今回が初めて聴けることになりました。

  出演

指揮:シルヴァン・カンブルラン

管弦楽:京都市交響楽団

 コンサートマスター:泉原隆志

 

  プログラム

前半

モーツァルト:交響曲 第31番 ニ長調 K.297 「パリ」

 第1楽章 アレグロ・アッサイ

 第2楽章 アンダンテ
 第3楽章 アレグロ

後半

ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンチック」(1888年稿 コーストヴェット版)

 第1楽章 「静かに動きをもって(速すぎずに)」
 第2楽章 アンダンテ
 第3楽章 スケルツォ「動きをもって」~トリオ「ゆっくりと」
 第4楽章 フィナーレ「ほどよい動きをもって

いつものように、開演30分前の14時から、指揮者によるプレトークがあり、カンブルランから演奏曲の解説がありました。

前半はモーツァルトの交響曲 第31番「パリ」。遡ってみないと分かりませんが、僕は多分、生で聴くのは初めてだと思います。
オケの編成は、弦8-8-6-6-3に2管編成。
プレトークで、モーツァルトの交響曲で初めてクラリネットを使った曲で、これ以降、クラリネットが重要な役割を果たすようになったとの話がありました。
小編成で小気味よい快活な演奏で気持ち良き聴くことが出来ましたニコニコルンルン
勿論、クラリネットも活躍チョキ
いかにもモーツァルトらしい曲だなぁと思いながら聴くんですが、僕はどの交響曲を聴いても同じような感じがするので、以前、聴いたことがあるのかわからなくなるのがちょっと難点ですショボーン
 
後半はブルックナーの交響曲 第4番「ロマンチック」。
「ロマンチック」を過去に生で聴いたのは2回。1回目は’20年11月、下野竜也さん指揮・広島交響楽団 大阪公演()でのハース版、2回目は昨年10月、飯守泰次郎さん指揮・関西フィルのザ・シンフォニーホール開館40周年記念公演()での1878/80 第2稿 ノヴァーク版でした。
今回は1888年稿 コーストヴェット版なので、それぞれ、異なります。
僕自身は版の違いを理解できていないんですが、今回は、プレトークでカンブルランが解説してくれたのが良かったですOK
今回のコーストヴェット版は、それまで無かったメトロノーム指示が追加されているので、感覚に頼らない演奏が出来ること。また、第4楽章の終盤にそれまではなかった静かに2回鳴らされるシンバルが追加されているのが特徴とのこと。
オケの編成は16型に拡大。
メトロノーム指示で速さが変化したかは、聴き込んでいない僕にはわかりませんでしたが、ブルックナーの壮大な交響曲をしっかり楽しむことが出来たように思います。
ホルンとフルート・オーボエ・クラリネット・ファゴットの木管が冴えていましたキラキラ
第4楽章のシンバルも注目していましたが、静かながらインパクトがあり、いい感じびっくりマーク
 
残念だったのは、演奏が終わるや否や、カンブルランが手を降ろすよりも前にブラボーと叫ぶ輩がいたこと。
もうちょっと、待てないものでしょうかプンプン
 
とは言え、演奏自体はなかなか良くて、久しぶりのブルックナーを堪能しました拍手
 
開演14時30分、休憩20分を挟み、終演16時25分。
当日券の発売もありましたが客入りは70~80%程度とまずまず。京響の定演は以前のようなガラガラの状態はなくなったように思います。
 
楽団の公式X(旧Twitter)の終演後のtweetを貼っておきます。