先週の土曜日に行った、京都市交響楽団 第682回 定期演奏会のことを書きます。
指揮は、本年度から常任指揮者に就任している沖澤のどかさん。
出演
指揮:沖澤 のどか(常任指揮者)
管弦楽:京都市交響楽団
コンサートマスター:石田泰尚(特別客演コンサートマスター)
プログラム
前半
ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
第1楽章 アダージョ:アレグロ・ヴィヴァーチェ
第2楽章 アダージョ
第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ
第4楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ
後半
コネソン:管弦楽のための「コスミック・トリロジー」(日本初演)
Ⅰ.スーパーノヴァ(超新星)
1.いくつかの円 2.脈動星
Ⅱ.暗黒時代の一条の光
Ⅲ.アレフ
開演14時の30分前に、いつものように指揮者によるプレトークがありました。
今回の公演のメインプロ、コネソンの、管弦楽のための「コスミック・トリロジー」は2016年、当時は現代音楽があまり好きでなかったけど、教授に行ってこいといわれて、渋々行った現代音楽の大会みたいなもので初めて聴いたのだが、とてもいい曲で驚いたとのこと。で、いつかは自分も指揮をしてみたいと思ったけれど、個々の奏者も演奏が大変な曲であることもあって、客演で振るのではなく、自分がどこかの楽団の指揮者になった時にやろうと考えていたそうです。そして、それが今回、京響とやれることになってとても嬉しく思うというようなことを言われました。
で、先ず、メインプロに、管弦楽のための「コスミック・トリロジー」が決まって、前プロになにを組み合わせればいいかと考えていたところ、ベト4の第1楽章冒頭の静かに広がりを感じる長い序奏が宇宙を連想され共通点を感じるので選んだとのこと。
プレトークも終わり、14時30分すぎに開演。
オケが入場。コンマスは特別客演コンサートマスターの石田泰尚さん、トップサイドに楽団コンサートマスターの泉原隆志くん、2プルト表が特別客演コンサートマスターの会田莉凡さん、裏が楽団アシスタントコンサートマスターの尾崎平さんと並々ならぬ
意気込みを感じる布陣
前半のベト4は、12-10-8-6-4の編成。
僕がこの曲を聴くのは、21/10の佐渡裕さん指揮・音楽の贈りものPAC(兵庫芸術文化センター管弦楽団) with ベートーヴェン!第3回(★)以来で、演奏機会があまり多くはないのか今回で2度目。
沖澤さんが宇宙のような広がりを感じると言っている38小節に及び長い序奏(プレトークでも説明していたし、下方に添付した楽団公式Xのリハのtweetにも記載されています)は、ゆったりしていて正におっしゃる通りの響き
その後、弾けるように主題に移ってからは疾走感・躍動感がある爽快な演奏になりました
後半のコネソンの、管弦楽のための「コスミック・トリロジー」でオケは16-14-12-108に拡大し、様々な打楽器群にハープ、ピアノ、チェレスタも加わる大編成
ギヨーム・コネソンは1990年代半ばから台頭してきたフランスの作曲家の一人。クラシック音楽の作曲法を学ぶ傍ら、ジョン・ウイリアムズの映画音楽やスティーブ・ライヒらのミニマム・ミュージック、あるいはジェームズ・ブラウンのファンクなどからも影響を受けたとのこと。「コスミック・トリロジー」は1997年に描かれた「スーパーノヴァ」、2005年の「暗黒時代の一条の光」、20007年の「アレフ」という三つの交響詩から成る。コネソンは無限の広大さを持つ宇宙に心を惹かれ続け、更に、スティーヴン・ホーキングの小説、ワシリー・カンディンスキーの絵画に接したことが契機になって「スーパーノヴァ」を作曲したとのこと。それに続く連作として、他2作が書かれ初演。この3部作は通常「アレフ」を第1部とし、「暗黒時代の一条の光」「スーパーノヴァ」の順に配列されるところ、今回の公演では作曲順に演奏される、とプログラムノートに記載されています。
【第682回定期演奏会&東京公演】
— 京都市交響楽団 City of Kyoto Symphony Orchestra (@kyotosymphony) 2023年9月22日
ホールリハーサル終了!
コネソンと合わせる曲に、ベートーヴェンの交響曲第4番を選んだのは「交響曲の序奏に宇宙のような広がりを感じたから」とマエストロ沖澤がコメントしていました。
2曲の特別な響きをぜひホールでご体感下さい🌌https://t.co/cCDxk1Y1Fb pic.twitter.com/ZEsmlxlBoU
京響の終演後のtweet
https://twitter.com/kyotosymphony/status/1705523641080041707?t=Ubo5JGUqIJLUWyxZ3hFXrQ&s=19
【第682回定期演奏会】
— 京都市交響楽団 City of Kyoto Symphony Orchestra (@kyotosymphony) 2023年9月23日
コネソン:管弦楽のための「コスミック・トリロジー」の華々しい日本初演となりました!
沖澤×京響の描く宇宙をご堪能いただけたと思います!
本日は満員御礼!沢山の熱い拍手とブラボーをありがとうございました👏
明日は東京公演!当日券ありますので是非お越し下さい! pic.twitter.com/QhTsTyGsMn
コントラバス奏者、Juvichanの演奏後のtweet
京響第682回定期演奏会🎉完売満員御礼
— Juvichan 京響Cb (株)宮部企画所属 (@Juvichan) 2023年9月23日
ご来場誠にありがとうございました♪
素晴らしい楽曲と素晴らしい指揮者のどピー!
明日は東京サントリーホールで14時開演です。
皆様お聴き逃しなく!#冲澤のどか#京響 pic.twitter.com/IfMyJjROs5