土曜日に行った日本センチュリー交響楽団・センチュリー豊中名曲シリーズVol.26「新世界の生活」について書きます。

年4回、豊中市立文化芸術センターで開催されるシリーズの本年度1回目の公演です。

指揮は太田弦くん、前プロはソリストにギタリストの朴葵姫さんを迎えて、坂東佑太さんと言う方のギター協奏曲、メインプロはドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」でした。

 

 

  出演

指揮:太田 弦

ギター:朴 葵姫

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

 コンサートミストレス:松浦奈々

 

  プログラム

前半
坂東 祐大:ギター協奏曲(新曲委嘱/世界初演)

 ChapterⅠ:語り1- 毒蛇とペテン

 ChapterⅡ:紙の蝶

 ChapterⅢ:語り2- 善人のペテン師

 ChapterⅣ:寝息と救済

 ChapterⅤ:語り3- 銃殺刑

 ChapterⅥ:裏切りの天使の顔/痙攣

 ChapterⅦ:語り4- 最後の溜息

 ChapterⅧ:この世で一番美しい水死人

 ChapterⅨ:水平線の彼方の想像の一点

後半

ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界より」

 第1楽章 Adagio - Allegro molto
 第2楽章 Largo
 第3楽章 Scherzo. Molto vivace
 第4楽章 Allegro con fuoco


前後半ともオケの編成は10-8-6-6-4。

前半の坂東 祐大さんと言う方のギター協奏曲。世界初演なので、勿論、初聴きになりますが、失礼ながら、坂東さんのお名前も全く存じ上げませんでした。プログラム冊子によると、1991年生まれで、東京藝大・大学院卒。第25回芥川作曲賞を2015年に受賞されている現代音楽の作曲家とのこと。ソリストの朴 葵姫さんもお名前は知っていたけど、聴くのは初めて。

世界初演の現代曲となると、嫌な予感がするわけですが、今回は、予感が思いっきり的中しましたプンプン

この曲のプログラムノートは坂東さんが自ら「語りの魔術をかける。メロディの迷宮に導く、夢、あるいは残酷な御伽噺」というスケッチが当初あり、何かグロテスクで毒々しく、迷宮めいたものを思い描いて、それらをギターとオーケストラという編成を最大限に駆使し、ナラティブに展開してゆきたいと考えたと記載されています。これだけでも「なんやねん、それ?」という感じショボーン

他にも思いの丈を一杯書かれていますが、兎に角、美しいメロディなど一切ないと僕は思ってしまう曲で、全く理解できず、申し訳ないけど、不快でしかなく、早く終われと念じてしまいました。

ソリストの朴 葵姫さんが様々な技巧を凝らして演奏されているのはわかったけど、曲自体がそんな感じだったので、好みの演奏家かを判断することも出来ません。また、他の曲の演奏を聴いてみたいです。

下に貼った楽団のtweetに「研ぎ澄まされた集中力で素晴らしい初演を飾った朴葵姫さん」と書かれていますが、それはそうだったような気がします。

 

後半は久しぶりの「新世界より」。

去年の8月、コバケンの3大交響曲の夕べ()以来です。

ホルンに若干不安定なところがあったように感じましたが、こちらはとてもいい演奏でしたグッニコニコ

前半の曲が僕には合わなかったので、余計、良さが増し増しになったように思います。びっくりマーク音譜

 

太田弦くんの指揮をみるのは、大阪交響楽団の指揮者だった頃の2019年8月()、川井郁子ライト・シンフォニックコンサート以来ですが、その当時より指揮の動きがダイナミックになっていたように思いますOK

指揮棒なし、全身を使った指揮でオケのメンバーも分かりやすい指示をされていたように見えました拍手

 

開演15時、休憩20分を挟み、終演16時50分。客入りは50~60%とかなり悪かったです。

 

https://twitter.com/Japan_Century/status/1669985047905181696?t=yrXWfHT1PBcwzo_3z7VXiw&s=19 

 

https://twitter.com/toyonka_bungei/status/1670009278860783617?t=iApKha1BRTqg23vgagyJTQ&s=19