昨日は、日本センチュリー交響楽団 第274回 定期演奏会でシンフォニーホールに行ってきました。

指揮は首席指揮者の飯森範親さん、ソリストに角野隼斗くんを迎え、前プロがJ.アダムスの「Must the Devil Have All the Good Tunes?」、メインプロがJ.シュトラウスのアルプス交響曲で、今回の定演はパシフィックフィルハーモニア東京との合同演奏になっていました。尚、今日6/11はパシフィックフィルハーモニア東京の定演が、日本センチュリー響との合同演奏として、同プログラムで開催されています。

 

 

  出演

指揮:飯森 範親
ピアノ:角野 隼斗
管弦楽(合同演奏):日本センチュリー交響楽団、パシフィックフィルハーモニア東京

 コンサートマスター:ヘンリック・ホッホシルト

 

  プログラム

前半
アダムズ:Must the Devil Have All the Good Tunes?

 I. Gritty, Funky, But in strict Tempo; Twitchy, Bot-Like
 II. Much Slower; Gently, Relaxed
 III. Piu mosso: Obsession / Swing

後半
R. シュトラウス:アルプス交響曲 作品64

 1.夜 ,2.日の出 ,3.登り道 ,4.森への立ち入り ,5.小川に沿っての歩み,6.滝,7.幻影,8.花咲く草原,9.山の牧場,10.林で道に迷う,11.氷河,

12.危険な瞬間,13.頂上にて,14.見えるもの,15.霧が立ち昇る,16.次第に日がかげる,17.哀歌,18.嵐の前の静けさ,19.雷雨と嵐、下山,20.日没,21.終末,22.夜

 

ソリストアンコール

カプースチン:8つの演奏会用エチュードOp.7より間奏曲

 

前半の「Must the Devil Have All the Good Tunes?」は昨日のブログで「今日の1枚」で取り上げた曲で、行きの車中にユジャ・ワンの演奏を予習として聴きました。この曲を最初にアルバムで聴いた際の感想はプロコのピアコンのようにピアノの音がキラキラしていたり、エキサイティングな感じのフレーズやジャズを思わせるメロディーがあって楽しいと言うものでした()。
予習で聴いても同様の感じはあったし、角野くんの演奏も期待していました。
オケの編成は14-12-10-8-6。珍しくエレキベースも加わっていましたびっくり
 
で、生では初めて聴いた訳ですが、生だからこその臨場感は多少あったものの、アルバムに比べて凄く感動すると言ったことは、何故か特にありませんでした。アルバムにしても生にしてもリアルタイムで聴いている時はそれなりに楽しいのですが、メロディがわかりにくく、演奏が終わったら、なんとなく凄かったなぁと言う感じしか残らなかったということかも知れません。
第3楽章の最後は、鐘がガーンとなって 残響が消えるまで、飯森さんが手を降ろさず、フライング拍手もなかったのは良かったですが…

超絶技巧も要する難曲を聴かせてくれたんですが、あくまで僕の好みとしては、もう少し軽やかで明るく旋律美も感じられる曲を演奏する角野くんを観たかったというのが本当のところです。

なので、アンコールのカプースチンは、とても良かったです音譜ニコニコグッ

 

後半のアルプス交響曲では、弦5部は16-14-12-10-8となり、サンダーシートやウインドマシンなど打楽器も多数配置されステージ一杯にオケが拡がり、P席後方のパイプオルガンにも奏者が配置される布陣!!

この曲は昨年11月、ネルソンス指揮ボストン響の演奏()を京都で聴いて以来でしたが、昨日の演奏もとても良かったですOKルンルン
合同演奏と言うことで、気合も入ってリハも充分やって作り込んだ感じがしました。
この曲を聴くと、行ったことがなく写真でしか見たことの無いアルプス山脈ですが、様々な景色が目に浮かび、風や空気も感じられるような気分になるのがいいですね。
特に19曲の「雷雨と嵐、下山」は、荒天が音楽で絶妙に表わされていて恐怖も感じられ、21曲で鳴るオルガンは無事、下山した安らぎが表現されているように思います。
飯森さんが手を降ろすまで、フラブラもフラ拍手がなかったのも良かったですチョキ
その後、会場からは大きな拍手拍手とブラボー多数!
 
14時開演、休憩20分を挟み、終演16時過ぎ。
角野(かてぃん)クン人気で女性客が圧倒的に多く、補助椅子も出て満席、当日券もない大入りでしたびっくりマーク
 
余談ですが、開演1時間前くらいに、ホール近所の「福島上等カレー」に行ったら、パシフィックフィルハーモニア東京のメンバーと思しき方が数名食べていて、更にテイクアウトを頼まれた裏方の方も来られて、一杯でした。東京の方も上等カレー好きみたいです。
 
帰りに福島駅で電車を待っていたら、センチュリー響のセカンドVn副首席の高橋さん等、楽器と大きなスーツケースを持ったオケのメンバー数名を見かけ、大阪駅まで乗車されました。多分、速攻で片付けて、東京に向かわれたのだと思われ、今日もいい演奏をされたことと信じています。
 
 
センチュリー響のTweet、リンクを貼っておきます。