昨夜は、トヨタ・マスタープレーヤーズ・ウィーンウィーン・プレミアム・コンサート大阪公演に行ってきました。

このウィーン・プレミアム・コンサートは今回で20周年、コロナ禍で中止が続いたので4年振りの開催で、4/6から東京、仙台、札幌、豊田、大阪、名古屋、熊本、東京と8公演のツアーが3つのプログラムで組まれており、昨夜の大阪は5公演目で「指揮者なしのベートーヴェンの奇跡」というタイトルのBプロ(ベートーヴェンとバッハ)でした。

ソリストはヴァイオリンのフォルクハルト・シュトイデさん、ピアノの小菅優さん、フルートのエルヴィン・クランバウアーさん、オーボエのベルンハルト・ハインリヒスさんで、ウィーンフィル・コンマスのシュトイデさんはこの室内オケの芸術監督であり、ソリスト以外のプログラムではコンマスを務められました。

僕は、過去このコンサートにはブログを始める以前に一度来たことがあるだけ。勤めていた会社がトヨタ系列だったためか、前回2019年は社内で抽選でチケットがプレゼントされる企画があったのですが、僕は既に退職していたので、在職中の後輩が「抽選に応募したので、当選したら行きましょう」と言ってくれ、チケットを買わずに待っていたら見事に落選し聴くことが出来ませんでした。その後は中止になったんで、超久しぶりということになりました。

  出演

[ヴァイオリン]フォルクハルト・シュトイデ

[ピアノ]小菅 優

[フルート]エルヴィン・クランバウアー

[オーボエ]ベルンハルト・ハインリヒス

[管弦楽]トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン

コンサートマスター:フォルクハルト・シュトイデ

共演=諸田由里子(チェンバロ)、増本竜士(ピッコロ)、鹿野智子(コントラファゴット)、桒田晃/井口有里/篠崎卓美(トロンボーン)

 

  プログラム

前半

J.S.バッハ:管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067(フルート独奏/エルヴィン・クランバウアー)

 第1曲 Overture
 第2曲 Rondeaux

 第3曲 Sarabande
 第4曲 BourreeⅠ - BourreeⅡ
 第5曲 Polonoise -Double - Polonoise
 第6曲 Menuet
 第7曲 Badineerie

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 op.37(ピアノ独奏/小菅 優)

 第1楽章 Allegro con brio

 第2楽章 Largo

 第3楽章 Molto allegro

後半

J.S.バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1060(オーボエ独奏/ベルンハルト・ハインリヒス、ヴァイオリン独奏/フォルクハルト・シュトイデ)

 第1楽章 Allegro

 第2楽章 Adagio

 第3楽章 Allegro

ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調「運命」 op.67

 第1楽章 Allegro con brio

 第2楽章 Andante con moto

 第3楽章 Allegro

 第4楽章 Allegro

 

アンコール

ソリスト=ショパン:エチュード op.25-1 エオリアン・ハープ

オーケストラ=エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ「喜んで!」 op.228

 

オケの編成は、弦5部は全ての曲で5-4-3-3-2。
これに、1曲目のバッハでは、フルートとチェンバロが加わって演奏音符
僕はバッハはそれほど好きでもなく家でも聴かないんですが、ウィーン交響楽団のソロ・フルート奏者エルヴィン・クランバウアーさんの音色が心地よく、特に有名な第6曲が素晴らしかったですOK
続いて、小菅優さんがソリストでベートーヴェンのピアノ協奏曲 第3番。弦5部はそのままで、2管編成にティンパニ。

いつか聴きたいと思っていた小菅優さんですが、今回が初。ベートーヴェンのピアノ協奏曲 第3番も余り馴染みのない曲でした。

小菅さんは、しゃきしゃきした歩き方で登場。その様子を見て、僕は勝手にかなり男前な演奏をされるのかなと想像していましたが、その通りの力強い強音に加え繊細な弱音も素晴らしく、流石、人気が高いピアニストだなぁと実感しましたびっくりマーク
アンコールのショパンのエチュードも美しかったです。
 

後半の1曲目は、シュトイデさんとチューリッヒ歌劇場管弦楽団ソロ・オーボエ奏者のベルンハルト・ハインリヒスさんがソリストでバッハのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲。シュトイデさんのヴァイオリンも充分聴けたし、ハインリヒスさんのオーボエも心地良かったんですが、この後の「運命」が凄かったので、余り印象に残っていません…ショボーン

 
最後の「運命」は、ピアノ協奏曲の時の編成にトランペット、ピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンも加わって演奏。
兎に角、ビックリしたのは、弦5部の音圧が凄いことびっくり
毎年聴きに行っている「コバケンと大フィルの3大交響曲の夕べ」での16型の演奏に、指揮者なしの小編成で全く引けをとっていない音圧を感じましたOK
小編成なので却って揃えやすいのかもしれませんが、3階席前方の自席までビンビン音が届いてきました音譜
第1楽章は少し早めで快活、第2楽章はゆっくりしっとりと染み入り、そして、第3楽章から第4楽章にアタッカで入るところはゾクッとするような凄さがあってクライマックスまで疾走して盛り上がってのフィナーレとなりましたグッ
会場からは拍手喝采拍手と多くのブラボー!!
 

2回のカーテンコール後、メンバーが着席。

ここで、急に下手からマイクを持った女性が登場。会場は少し「誰?何しに来たん?」って感じになりましたが、下にリンクを貼ったページに記載されているように、今回は20周年なので「あなたが選ぶアンコール」という企画で、候補の2曲の障りをオケが演奏するので、拍手の大きいほうをアンコールとするとの説明がありました。

で、候補の曲は、J.シュトラウスⅡ世のポルカ・シュネル「あれかこれか」とエドゥアルト・シュトラウスのポルカ「喜んで!」。この順番で障りを演奏され、後のほうの拍手が大きく(僕は両方聴いてから、どっちがいいかを改めて拍手で決めるんだと思っていたので、1曲目ではさほど大きな拍手をしなかったし、会場もそんな感じの拍手だったように思います)「喜んで!」がアンコール曲に決定びっくりマーク

特にどっちと拘りもなかったし(本当は両方やってくれればいいのにと思いましたが)楽しい締めくくりになって良かったですニコニコ
 

また、同じく「プレゼント企画 ~20周年の感謝を込めて~」というものもあり、プログラム冊子のP26に当選スタンプがある方は、CDプレゼントされていました(Twitterに当選されたCDの写真を投稿されている方もおられました)が僕は残念ながら落選ショボーン

どうも、このコンサート絡みの抽選には縁がないようですが、来年も都合がつけば来たいと思いますウインク

 

開演19時過ぎ、休憩20分を挟み、終演21時30分と長め、3階サイドバルコニーなどに若干の空席があり80%強の客入りでした。
 
コンサートの20周年企画を記載したHPのリンクです。

 

 

1階に設置されていたエルヴィン・クランバウアーさん、フォルクハルト・シュトイデさん、ベルンハルト・ハインリヒスさんのパネルです。