昨日は、日本センチュリー交響楽団 第270回 定期演奏会を聴きにシンフォニーホールに行ってきました。

指揮は首席客演指揮者の久石譲さんで、今回は九州交響楽団との合同演奏。プログラムは久石さんの「Metaphysica(交響曲第3番)」とストラヴィンスキーのハルサイに、マルケスの「Danzon 第2番」でした。

久石さんが、今シーズンの定演で指揮をされるのは2度目になりますが、僕は前回、私用とバッティングして聴けなかったので、今回が初めてでした。

  出演

指揮:久石譲(首席客演指揮者)

管弦楽:九州交響楽団、日本センチュリー交響楽団(合同演奏)

コンサートマスター:西本幸弘(九響コンサートマスター)

  プログラム

前半

久石 譲:Metaphysica(交響曲 第3番)

 第1楽章 existence

 第2楽章 where are you going?

 第3楽章 substance

後半
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

 第1部 大地礼賛

 第2部 生贄
マルケス:Danzon 第2番

 

アンコール

久石 譲:My Neighbor Totoro

九響との合同演奏ということで、オケの編成も16-14-12-10-8。ピアノ、打楽器も多数あって狭いシンフォニーホールのステージ一杯使っての大編成での演奏となりました。

前半の久石さんの「Metaphysica(交響曲 第3番)」は、新日本フィルの創立50周年を記念して委嘱された作品で、4管編成、全3楽章の約35分の曲で僕は初見。「Metaphysicaというのは、ラテン語で形面上学という意味で、感覚や経験を越えた論理性を重視することであり、僕の場合、音の運動性のみで構成される楽曲くにを目指した。」と久石さんがプログラムノートに記載されているのを会場で事前に読んだけど、どういうことなのか、さっぱりわからないなと思いながら聴くことに。
で、聴いてみても第2楽章の冒頭ちょっとだけ綺麗なフレーズがあったように思う以外はメロディーが殆どわからなくて、音楽自体もさっぱりわからなかったしショボーン、正直、ちっともいいと思いませんでした。
前半終わって帰ってしまおうかと思ったくらい。休憩に入って、ホワイエに出たら、近くに座っておられた若い女性なんかはスケールが大きくて独自の世界観が感じられてとても良かったとお連れの男性に力説しておられたので、人によっては凄く良かったのかも知れません。
 

でも、兎に角、後半のハルサイは聴きたいからと帰りませんでした。この曲を聴くのは、昨年10月のマケラ指揮・パリ管の演奏()を聴いて以来。パリ管の時は大きく感動したけど、昨日の演奏も良かったですニコニコグッ

2つのオケの合同ならではの地鳴りのようなリズムの緊張感と大迫力のある演奏が聴けましたOK

この曲、自宅で音源で聴く気はしないけど、生で聴くとやっぱり楽しくて感動します!!

 

「ハルサイの熱演の後に、まだ1曲、演奏するって変なプログラムやなぁ」と思いながら、次のマルケス:Danzon 第2番に臨みました。そういう少し冷めた気持ちで聴き始まましたが、ドンドン引き込まれ気持ちもアップして、最後は凄く良かったと言う感想になるに至りました音譜

僕が不勉強で知らなかったのですが、作曲者のマルケスはメキシコを代表する現代の作曲家で、ダンソン第2番は、メキシコの第2の国歌と称されているとのこと。プログラムノートに、長谷規子さんと言う方が「これぞ、ラテンというフレーズが盛り込まれていて、テンポアップによって気分が否が応でも高揚し、気が付けば体が揺れているかも知れません。」と記載されている通り、周囲に迷惑が掛からないように体が揺れるのを抑えるのが大変なほど凄く高揚する曲でしたメラメラ!

YouTubeに原田慶太桜さん指揮・N響の演奏の音源があったので文末に貼っておきます。

 

盛り上がったし、Danzon 第2番がアンコール代わりみたいなプログラムだったのかなと思っていたら、更に、もう1曲。

「となりのトトロ」オーケストラ版キラキラ

かまいたちの漫才で、観たことがない人なんてそうそういないとネタにまでなった国民的アニメのテーマ曲をオケが大迫力で演奏して、会場も大盛り上がりでお開きとなりました。

九響のTwitterには、合同演奏が昨日の大阪、今日の愛知と続くので、アンコールの記載はそれらが終わってから公表しますと投稿されていましたが、昨日、日本センチュリー響では以下のリンクのようにtweetしているので、僕も書かせてもらいました。
 
久石さんが指揮をすると、こういうコンサートになることをお客様がご存じなのか、反田くんをソリストに迎えた前回に続き、今回の定演も補助椅子が置かれるほどの満席で当日券もなし。
開演19期過ぎ、休憩20分を挟み、終演21時5分。
前半はなんや、これ?と思っていましたが、後半は凄く盛り上がって結局大いに楽しいコンサートになりましたルンルンウインク100点
 
楽団のtweet、リンクを貼っておきます。
 

 

そして、ダンソン第2番。