昨日も今日もコンサートを聴きに行ってました。一昨日から3連チャンです。昨日は日本センチュリー交響楽団第264回・定期演奏会。今日は辻井伸行くんと、やはり日本センチュリー響とのショパンのコンチェルト連続演奏会。

と言うことで、今日は先ず、昨日の定期演奏会のことを書きます。指揮は楽団のミュージックアドバイザーの秋山和慶さん。ソリストはヴァイオリンの辻彩奈さんとハープの篠崎和子さん。プログラムは前半がディーリアスのイギリス狂詩曲「ブリッグの定期市」とブルッフのスコットランド幻想曲。後半がレイフ・ヴォーン・ウィリアムズの「田園交響曲」で、ここではソプラノの古瀬まきをさんが共演されました。

  出演

指揮:秋山和慶(ミュージックアドバイザー)

ヴァイオリン:辻彩奈(★)

ソプラノ:古瀬まきを(●)

ハープ:篠﨑和子(◆)

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

コンサートマスター:荒井英治(首席客演コンサートマスター)

  プログラム

前半

ディーリアス:イギリス狂詩曲「ブリッグの定期市」

ブルッフ:スコットランド幻想曲 作品46(★、◆)

Ⅰ.Adagio cantabile

Ⅱ.Alegro

Ⅲ.Andante sostenuto

Ⅳ.Finale;Alegro guerrieero

後半
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲 第3番「田園交響曲」(●)

Ⅰ.Molto moderato

Ⅱ.Lento moderato

Ⅲ.Moderato pesante

Ⅳ.Lento

 

ソリストアンコール
エルガー:愛の挨拶[ヴァイオリン / 辻彩奈、ハープ / 篠﨑和子]

オケの弦5部は12-10-8-6-5。

1曲目、ディーリアスのイギリス狂詩曲「ブリッグの定期市」は、初めて聴く曲でした。それどころか、作曲家の名前も知りませんでしたがイギリスの作曲家だそうです。そして、この曲は、同じ題名のイングランド民謡をテーマにした協奏曲とのこと。

フルートやオーボエなど木管の調べが美しい静かな曲でしたピンク音符

 

続いて、ブルッフの「スコットランド幻想曲」。この曲は調べてみたら、以前、2018年2月に下野竜也さん指揮・PAC定期で三浦文彰さんの演奏()を聴いていましたが、どんな曲だったか全く覚えていないし、当時の記事には馴染みがなく大して感動しなかったと書いていました。

で、今回聴いてみたらとても良かったんですウインク。昨日のほうがいいと思ったからという訳ではありません。PACと三浦くんの演奏を全く覚えてない訳ですから比較は出来ません。昨日の日本センチュリー響と辻彩奈さん、篠﨑和子さんの演奏が良かったのは勿論ですが、コンサートに足を運ぶ数も増え、いろんなオケの演奏会で様々の曲を聴いてきたから、素人ながら、少しは耳が肥え、幅が拡がったから印象が変わったんだと思います。

綺麗なメロディと快活なメロディが交互に来るような楽しい曲に今回は思われ、辻さんのヴァイオリンからは美しくクリアな高音の伸びを聴けましたグッ。解説によると、各楽章、スコットランド民謡のメロディが使われてるそうで、ほのぼのとした感覚で聴ける曲でした。

 

アンコールは辻さんとハープの篠崎さんによるエルガーの「愛の挨拶」ルンルン

ヴァイオリン独奏の「愛の挨拶」はよくアンコール等で聴きますが、ハープとのDUOは初めて。スコットランド幻想曲の時以上にハープの音の綺麗さが際立ち、ヴァイオリンとのDUOが、とてもとても綺麗でした音譜キラキラ

 

後半は、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(RVW)の田園交響曲。

この曲も生で聴いたことがなかったんですが、指揮者の藤岡幸夫さんが著書()で、シベリウスの第5番と共に最も愛する曲と書いておられたので、一度聴いてみたいと思っていました。

どの楽章もゆったりとした本当に美しい曲でしたニコニコ

特に良かったのが、第2楽章のトランペットとホルンのソロ。

演奏後、秋山さんが真っ先に称えたのが、この二人。トランペットは確認できませんでしたが、ホルンは普通のホルンと違った格好のものの2本を掲げているなぁと思って帰宅してから藤岡さんの本を見たら、スコアには、出来ればナチュラルトランペットとナチュラルホルンの使用を指定していると書かれていたので、スコアに忠実に従った演奏をされたんだと思います。

僕の耳では、いい音がしてるなと思っただけで楽器の種類が違うのは後から分かっただけですがショボーン

 

そして、なんと言っても第4楽章のヴォーカリーズキラキラ

楽章の冒頭、2階サイドバルコニー先端にスポットがあたり、ソプラノの古瀬まきをさんの美声が降ってきました音譜

天から降ってきたと思えるようで、沁みました。冒頭のヴォーカリーズはティンパニの拍子がバックで小さくなり、その後、オケの演奏が高揚した後に、再び最後に弦の美しい調べをバックにヴォーカリーズが現れて終幕。

藤岡さんの著書によると、RVWが第1次世界大戦に従軍し、多くの悲劇を間近に体験、親友や大切な人々を失い、その悲しみが深く影響している曲。また、フランス戦線で見た田園風景から故郷の思い出しながら書いたともいわれているそう。「全楽章で感じられる優しさと祈りがどこまでも美しい」と記載されています。

正にその通りの曲でした。

派手な動きはない秋山さんですが、的確にオケに指示を出し、美しい演奏を導いておられたように思います。

とても、いい曲だったので、機会があれば、今度は藤岡幸夫さん指揮での演奏も聴いてみたいです。

 

開演14時、休憩20分を挟み、終演16時10分。60~70%くらいの入り。

日本センチュリー響定期演奏会、今回も満足でしたウインク

 

楽団のTwitterからお借りして、出演者の方々の写真を貼っておきます。

左から、秋山さん、ヴァイオリンの辻さん、ハープの篠崎さん、コンマスの荒井さん
 
秋山さん、ソプラノの古瀬さん、荒井さん