町田そのこさんの小説『コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―』を読みました。
『コンビニ兄弟テンダネス門司港こがね村店』()の続編になります。
昨年、本屋大賞を受賞された『52ヘルツのクジラたち』()が良かったので読んだ『コンビニ兄弟テンダネス門司港こがね村店』も読み終えて温かい気持ちになる内容だったので、続編が昨年末に刊行されたと知り入手しました。
新潮文庫のために書き下ろしておられる作品です。
 
 

 

*表紙の画像はネットからお借りしました

 

新潮社のHPでは、以下のように簡単に内容が紹介されています。

『忘れられない想いを受け止める場所がある。

失恋をして居心地の悪さに高校をサボった永田詩乃は突然綺麗になった祖母と意外なところで出会う。バイト店員・廣瀬太郎は自分のことを退屈な男だと思っているのに、キラキラ美少女がその日常を乱し始める。親友と別離した村井美月は辛い現実を越えて新たな一歩を踏み出していく。大切な想いをささやかにつなぐ場所、名物店長と個性的な客たちが集う小さなコンビニの心温まる物語。』

 

門司港にある小さなコンビニの店長と兄弟、バイト、お客様などが織りなす、人と人との関わりに関する短編が、前作6編に続き、本作では3編綴られているオムニバス作品です。

短編集のように読みやすいですが、登場人物は前作から跨って登場するし「大切な想いをささやかにつなぐ場所、名物店長と個性的な客たちが集う小さなコンビニの心温まる物語」という本筋は一貫しているので、本作も読み終えてほっこりする内容でした。

ネタバレになりますが、今回のエピローグも、更に物語は続くと予感させるエンディングになっていました。

もう、いまから続編が楽しみです!

 

未読の方は『コンビニ兄弟テンダネス門司港こがね村店』を先ず読み、それから続けて読まれることをお勧めします。