昨日は、京都市交響楽団(京響)第663回 定期演奏会を聴きに京都コンサートホールに行ってきました。

指揮は、井上ミッキー、ソリストは当初予定のズラトミール・ファンがオミクロン株対応の水際対策で来日が叶わなくなり、昨年のジュネーブ国際コンクールチェロ部門日本人初の覇者、上野通明さんに変更されました。

シベリウスとエルガーのプログラムには変更ありません。

 

出演

指揮:井上道義
チェロ:上野通明

管弦楽:京都市交響楽団

コンサートミストレス:会田莉凡

 

プログラム

前半

シベリウス:交響詩「フィンランディア」 作品26
シベリウス:交響曲第7番ハ長調 作品105

 アダージョ~ヴィヴァチッシモ~アダージョ~アレグロ・モルト・モデラート~アレグロ・モデラート~ヴィヴァーチェ~ブレスト~アダージョ~ラルガメンテ・モルト~アフェットゥオーソ~テンポ・プリモ

後半
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 作品85

 第1楽章 アダージョ~モデラート

 第2楽章 レント~アレグロ・モルト

 第3楽章 アダージョ

 第4楽章 アレグロ・モデラート~アレグロ、マ・ノン・トロッポ
エルガー:序曲「南国で」 作品50

 

京響の定演は、指揮者のプレトークがあるので、14時30分開演の20分前に井上ミッキーが颯爽と登場。

シベリウスとエルガーは冬の演奏会に適していると考えて選曲した、代役でソリストを務める上野くんは26歳と若いけど、いい演奏をするので聴いてあげてください、京響をこれからも宜しく、などと話し、最後は、「感染拡大の中、会場に足を運んでくれたお客様は、生の音楽を聴きたいとの想いで来てもらったと思っているので、期待に応えるように懸命に演奏します!」と、開演前から熱いメッセージで締めくくられた。

 
最初の曲、フィンランディアはお馴染みの曲。
弦5部は14-12-10-8-7。金管が鳴り響き、ミッキーは指揮台なしで、体を大きく使い、拳を突き上げたりしながら、最初から全開!
1曲目から掴まれました!!
 
続く、シベリウスの7番はCDは持っているけど、生で聴くのは初めての曲。
単一楽章の荘厳な曲、ここでは、弦の美しさが際立ちました。
 
後半のエルガーのチェロ協奏曲も初めて聴く曲。
オケは弦5部10-8-6-4-3の構成。
ソリストの上野くんは少年の面影を残す青年。でも、音は深みがあって良かったです。
この曲には哀愁を感じる重々しさがありました。
 
最後は、「南国にて」。
これも初めて聴く曲。オケは14型に戻り、タイトル通り、南国の温かい雰囲気のある曲調。
割と長いヴィオラのソロがあり、首席奏者の小峰航一さんの奏でる調べが美しかったです。
 
アンコールはなかったけど、満足しました。
井上ミッキーは選曲のセンスがいいので、いつも楽しめます。
休憩20分を挟み、終演16時40分。
下の写真に写っているようにP席は結構入っていたし、会場全体でも50~60%。
今のコロナの状況かつ、土日2日公演の定演にしてはよく入っていたように思います。
 
以下の写真3枚は京響のFacebookページからお借りしました。
 
終演時の様子
吠えるミッキー!
コンチェルトの様子。上野くんも会田莉凡さんも真剣な表情。
 
おまけ。ホール隣の京都府立植物園の入口。屋根にはまだ雪が残っていました。
 
今日も、昼から、びわ湖ホールのオペラ「竹取物語」を聴きにいってきます。
砂川涼子さんの、かぐや姫が特に楽しみです。