昨日は、「藤岡幸夫のクリスマス・ファンタジア」というコンサートを聴きに、シンフォニーホールに行ってきました。

藤岡さんは関西フィルの指揮者を22年に渡りされているそうですが、このコンサートもほぼ同じ期間、毎年クリスマスの頃、開催されているとのこと。でも、僕は初めてだったので、そんな長い間、開催されていることも、当日のMCで知りました。

ABC朝日放送主催で、文字通り、クリスマスに因んだ曲を中心にリラックスして楽しむコンサートです。

出演

指揮:藤岡 幸夫

ソプラノ:内藤 里美(★)

オルガン:片桐 聖子(◆)

ナビゲーター:津田理帆(ABCアナウンサー)

管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団

コンサートマスター:岩谷 祐之

 

プログラム

前半

●アンダーソン:そりすべり

●レハール:ワルツ「金と銀」

●川上肇編曲:クリスマス・シンフォニック・メドレー(◆)

~神の御子は今宵しも~ディンドン空高く~天には栄え~

●バッハ/グノー:アヴェ・マリア(★◆)

●グノー:歌劇「ファウスト」より “宝石の歌”(★)

●エルガー:行進曲第1番「威風堂々(◆)

後半

●ハチャトゥリアン:「仮面舞踏会」より “ワルツ”

●チャイコフスキー:組曲「眠りの森の美女」より “序奏~リラの精” “ワルツ”

●マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より “間奏曲”(◆)

●シベリウス:交響詩“フィンランディア”

 

アンコール:きよしこの夜(★)

 

オケの編成は12-10-8-6-6。

ABC朝日放送が主催で、アナウンサーの津田さんが藤岡さんと会話し曲紹介をしながら進行される運営で、いつものクラシックのコンサートとは違う雰囲気でしたが、それはそれでリラックスして楽しめました。

 

1曲目のアンダーソンの「そりすべり」から、楽しいクリスマスムード一色に!

続く、レハールの「金と銀」は華やかなワルツで、この曲と前半最後の「威風堂々」は約22年に渡るこのコンサートで毎回演奏されているとのこと。

元関西フィルのトロンボーン奏者、川上肇さん編曲のクリスマス・シンフォニック・メドレーは、この季節、街を歩けばどこかで必ず流れているクリスマスソングのオケ版。荘厳な雰囲気になっていました。

そして、「アヴェ・マリア」からはソプラノの内藤里美さんとオルガンの片桐聖子さんが登場し、先ず、この曲ではオケは一旦退場し、お二人のDUO。オルガンはP席後方に設置されているパイプオルガンで、内藤さんもP席の下手側から登場され、有名な「アヴェ・マリア」の美しい歌唱を聴けました。

グノー歌劇「ファウスト」の “宝石の歌”ではオケが再登場、片桐さんは休まれ、内藤さんが1階ステージに移動されて美声を披露。

前半最後の「威風堂々」は藤岡さんが英国で活躍されていたこともあり、この曲も十八番。原曲通り、オルガン付での演奏。

パイプオルガンも入った威風堂々を聴くのは初めてでしたが、とても良かったです!

 

後半も華やかな「仮面舞踏会」の “ワルツ”でスタート。

「眠りの森の美女」の “序奏~リラの精” “ワルツ”も華やか!

「カヴァレリア・ルスティカーナ」の “間奏曲”は弦5部とオーボエ、オルガンだけのしっとりとした演奏。

そして、プログラム最後は、これまた藤岡さん十八番のシベリウス!

“フィンランディア”をぶちかまして、派手はフィナーレとなりました。

 

アンコールはきよしこの夜をオケをバックに内藤さんが1番を日本語、2番を英語で歌唱。

客席と一緒に歌うのが通例だったそうですが、今回は心の中で歌うか、小さなハミングでお願いしますとのことでした。

開演14時、休憩20分を挟み、終演16時。70~80%の客入り。楽しい一時でした。

 
オマケ。恒例のシンフォニーホールのクリスマスツリー

 

もうひとつ、オマケ。

関西フィルではないけど、在阪オケの日本センチュリー響有志による楽しいアンダーソン「そりすべり」の動画を貼っておきます。

 

今日は、午後から来年3月に、びわ湖ホールで上演が予定されているワーグナー作曲の大作オペラ『パルジファル』のオペラ講座を受講しに行ってきます。