昨日は、京都市交響楽団(京響)第659回定期演奏会に行ってきました。

指揮は、デイビィッド・レイランド、ソリストはピアノのジャン・チャクムルで、オールモーツァルトプログラムでした。
 

 

【出演】

指揮:デイヴィッド・レイランド

ピアノ:ジャン・チャクムル
管弦楽:京都市交響楽団

 コンサートマスター:泉原隆志

 

指揮のデイビィッド・レイランドという方は名前も知りませんでした。
それもそのはず。今回の京響定演が日本初出演とのこと。
経歴は↑のフライヤーに記載されている通りで、フランス国立ロレーヌ管弦楽団音楽監督、ローザンヌ・シンフォニエッタ音楽監督、ミュンヘン交響楽団首席客演指揮者でモーツァルトの作品解釈に定評があるとの振れこみのベルギー人指揮者だそうです。
また、ソリストのチャクムルは2018年浜松国際ピアノコンクールの優勝者。今回は、その浜松のコンクールで1次予選からファイナルまで使用したShigeru Kawaiフルコンサートピアノ(SK-EX)を用いて演奏するとのことでした。
 
 

【プログラム】

前半

モーツァルト:交響曲第29番イ長調K.201(186a)

 第1楽章 アレグロ・モデラート

 第2楽章 アンダンテ

 第3楽章 メヌエット:アレグレット

 第4楽章 アレグロ・コン・スピーリト

モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595

 第1楽章 アレグロ

 第2楽章 ラルゲット

 第3楽章 アレグロ

後半

モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」

 第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ

 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ

 第3楽章 メヌエット:アレグレット

 第4楽章 モルト・アレグロ

 
14時からプレトークがあり、14時30分過ぎに開演。
最初の交響曲は弦5部が12-10-8-6-4。
弦以外は、オーボエ2、ホルン2だけの編成。
交響曲だけど、室内楽のような軽やかな調べ。昼下がりで気持ちよく睡魔に襲われました…
なので、余り印象に残っていませんが、モーツァルトがこの曲を18歳で作曲したというのがすごいと思います。
 
続く、ピアノコンチェルトでは、弦5部は10-8-6-4-2。
チャクムルの演奏は、非常に軽やか。
カデンツァもとても綺麗でした。
昨日の演奏でのカデンツァは一昨日よりも更に増し増しになっていたと京響のFacebookページに写真とともに投稿されていました。
オケは1曲目からフルート、ファゴット2が加わったものの、やはり睡魔に襲われるような曲調で、かつ強烈な打鍵を披露する場面がある曲でもなかったので、軽やかという以外に印象が残っていません。
 
後半のジュピター。
弦5部は12型に戻り、トランペット、ティンパニも加わりました。
第1楽章は力強く、休憩も挟んだのでようやく睡魔から解き放たれました。
第3楽章のメヌエットは舞曲なので弾むような調べで気持ちよく、第4楽章は力強い演奏もあり、レイランドも下の写真3枚目のように結構、熱くタクトを振っていました。
レイランドの指揮は緩急につけ方はメリハリがあり、各パートへの指示も細かくされているように思いました。
 
以下の写真4枚は京響がFacebookページに昨日の演奏会の模様を投稿されたのをお借りしました。
 
 
 
 
開演14時30分過ぎ、休憩20分挟み、終演16時40分。
ソリストもオーケストラのアンコールもなかったのは、緊急事態宣言発出中のため、公演時間が長くならないように配慮したのかも知れません。
そして、定期演奏会は毎回、客入りが悪かったのですが、今回は多分、いままで来た公演の中でワースト。
30%以下のように感じられました。
ここのところ、京都市の財政難がしきりに報じられており、来年度は広上さんが常任指揮者兼芸術顧問も退任され体制がどうなるかもわからないので、先行きが正直心配です。