Primeビデオで、映画『静かな雨』を観ました。見放題ではなかったのですが、僕は原作を読んでいたんで観ることにしました。

原作は、「羊と鋼の森」で、本屋大賞を受賞された宮下奈都さんが2004年に出されたデビュー作です()。

 

以下、ネタバレを含みますので、知りたくない方はスルー下さい。

 

*写真はネットからお借りしました。

 

監督:中川龍太郎
出演:仲野太賀, 衛藤美彩, 三浦透子 坂東龍汰, 古舘寛治, 川瀬陽太, 村上淳, 河瀨直美, 萩原聖人, でんでん

 

以前、本を読んだときにブログに書いたように、原作の概要は、

「会社が潰れた日、パチンコ屋の裏の駐車場で、やたらと美味しいたいやき屋を見つけた行助。そこは、こよみさんという、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。行助は新たに大学の研究室の助手の働き口を見つけ、そのたいやき屋に通ううちにこよみさんと親しくなり、デートを繰り返すようになる。
だがある朝、こよみさんは交通事故の巻き添えで、意識不明になってしまう。家族のいないこよみさんのために、行助は毎日病院に通う。三月と三日経った日、奇跡的に意識を取り戻したこよみさんだが、事故の後遺症の高次脳機能障害で、短期間しか新しい記憶を留めておけないようになっていた。
二人は一緒に住むようになるが、こよみさんは、その日の出来事を覚えていられない。だが、脳に記憶が刻まれなくなっても、日々が何も残していかないわけではない。忘れても忘れても、二人の中には何かが育ち、ふたつの世界は少しずつ重なっていく。それで、ふたりは十分だったーー。」というストーリーで、

エンディングは、「記憶が残らなくなっても、行助の世界にこよみさんがいて、こよみさんの世界に行助が住んでいて、ふたつの世界が少し重なっている、それで充分だ」となっていました。

 
映画も、ほぼ原作に忠実に則した作りになっていました。
主演は仲野太賀くん、ドラマの『今日から俺は!!』の『この恋あたためますか』なんかに出演していたのを僕は知っている程度。
共演の衛藤美彩,さんと言う方は乃木坂46の元メンバーとのことですが、僕は全く知りませんでした。
物語自体が地味な展開で、映画も原作通り地味なイメージになっていたように僕は思います。
で、いい映画だったと思うか、感動したかというと、「う~ん…」っといった感じ。
地味な話が映像になって、暗いリアルにどんよりした雰囲気になっているように僕には感じられました。
Primeのレビューでは星1点2点はなく絶賛もありの高評価なんで、僕の感性が世間とずれているのかもしれません。
僕には、本を読んだところで留めておいた方が良かったようです。
 
映画の予告編、貼っておきます。

 

今日明日は、びわ湖ホールでオペラを観ます。超久しぶりなので、楽しみです。