一昨日のフィラデルフィア管に続き、昨日はケント・ナガノ指揮ハンブルグフィルと辻井伸行くんを地元の友達とフェスティバルホールで聴いてきました。
出演
指揮:ケント・ナガノ
ピアノ:辻井伸行
管弦楽:ハンブルグフィルハーモニー管弦楽団
プログラム
前半
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲
リスト:ピアノ協奏曲 第1番
後半
マーラー:交響曲 第5番
ツアーのAプロの1曲目は当初、レオノーレ序曲の予定でしたが、エグモント序曲に変更。
1曲目には、特にこだわりのなかったので、コンサートの導入部としてすんなり受け入れました。
続いて、辻井くんがケント・ナガノに連れられて登場。
僕はリストのピアコンを生で聴いたことがなくCDも持っていなかったので、ツィメルマンの演奏をAmazon ミュージックで予習として聴いていました(★)。
短いけど、とても美しい曲だったので大いに期待していましたが、ホント、良かったです。
この曲に辻井くんのピアノはピッタリだと思います。
特に高音が美しく第2楽章のトライアングル共に奏でるところなどは音がキラキラ!
僕が今まで聴いた辻井くんのコンチェルトの中で、最も良かったと言えます。
もうすっかり中堅ピアニスト第一人者のひとりとして、堂々たる演奏でした。
僕らの席は、左ブロックの前から7番目、一番中央寄りだったので左後方から辻井くんの演奏姿もよくよく見えました。
辻井くんを初めて生でみた友達も感動してくれて、また聴きたいとのこと。
2月のバラードツアーも楽しみにしてくれています。
ソリストアンコールは、リストのラ・カンパネラ
会場は拍手喝采。
カーテンコールでは、ケント・ナガノは辻井くんをピアノの横に導いた後、少し離れて立っていました。
拍手の嵐の中、辻井君が客席に何度もお辞儀をしてくれているのをしっかり見届け、少し時間をおいて迎えにいったように見えました。
おそらく会場の称賛を辻井君が充分に感じるように配慮したものと思います。
マラ5は第1楽章初めのトランペットから素晴らしい音色。
金管も木管も綺麗だったし、第4楽章のアダージェットは弦がひたすら美しい。
ケント・ナガノがゆっくりしたペースで引っ張って最後は感動のフィナーレ!
つい、この間聴いたBBCプロムスでのBBCスコティッシュ響(★)と、どうしても聴き比べになってしまいますが、正直、こっちのほうがスケール・迫力・重みとも勝っていたと思います。
オーケストラアンコールは、ブラームスのハンガリー舞曲 第5番
これも、とっても良かったです。