順番の後先が逆になりましたが、土曜の昼、植物園に行く前に、京都市交響楽団 第634回定期演奏会に行ってました。



出演

[指揮]カーチュン・ウォン
[ヴァイオリン]ラグンヒル・ヘムジング

[管弦楽]京都市交響楽団

 

プログラム

吉松隆:鳥は静かに...op.72
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.47
フランク:交響曲ニ短調

 

会場に入ると、ホワイエに、前半のプログラム、「鳥は静かに」と「シベリウスのヴァイオリンコンチェルト」は続けて演奏するので、曲間での拍手は遠慮してほしいとの掲示がありました。

 

そして、14時30分の開演前に14時から指揮のカーチュン・ウォンさんが通訳同伴でプレトーク。

前半のプログラム2曲を続けて演奏すると改めて説明。鳥は静かに、は最初、死んでしまった鳥の様子を表現し、その後、生きている仲間の鳥が悼むところを表現していると解説された。その後、休まず、シベリウスのコンチェルトを演奏するが、それは鳥繫がりなんだ、みたいなことを言っていたが、そこは僕はあまり理解できずでした。

後半のフランクのシンフォニーは10年以上前は、人気の曲でよく演奏されていたとのこと。ブルックナーのような曲調でいい曲ですよ、京響とこのホールで演奏できることをうれしく思うと締めくくっていました。

 

で、前半ですが、初めて聴く、吉松隆さんの「鳥は静かに」は抒情的で綺麗な曲で、京響の演奏もいい感じでした。

その後、曲の終わりで舞台袖からソリストのラグンヒル・ヘムジングさんが登場。

全く不自然でない繫がりで、シベコンに入っていきました。

ラグンヒル・ヘムジングさんは初見のノルウェイ出身のヴァイオリニスト。

4月末に五嶋みどりさんのシベコンを聴いた後だけに見劣りがしないというと嘘になりますが、それなりに良かったです。

偉そうにいうと、可もなく不可もなくという感じ。ちょっと、音が外れたように思うところもありました。

それより、気になったのは、隣に座った老夫婦。

僕の横がおばあさんでその向こうにおじいさん。前半は演奏が中盤に差し掛かったあたりからお二人仲良く眠りにつかれました。

で、おじいさんのほうの寝息が大きい。いびきではないけど、ハァハァとかなり大きな音が出てました。おばあさんが注意してくれればよかったのですが、静かに俯いて寝ておられたのでそのまま。結局、おじいさんの向こうのお客さんがおこしてくれて、ようやく収まりました。



ソリストアンコールは、ノルウェイのフォークソング。

たぶん弦の数が違う特殊なヴァイオリンを持参したみたいで、そのことを演奏前になにかしゃべってましたが、自席が比較的後ろだったのでよくわかりませんでした。曲は確かにフォークソングっぽくて、アイリッシュダンスみたいな感じもしました。

 

休憩後は、フランクのシンフォニー。

お勧め頂いたYoutubeでの予習もバッチリで、生で初めて聴いてみました。

やっぱり、とても壮大な曲で生で聴くと迫力も充分。とても良かったです。

また、この曲を他のオケでも生で聴いてみたいと思いました。

今回、前後半ともコントラバスを金管の後ろ、最後方に配置。ティンパニは右側、ヴィオラの後ろあたりでした。

前半2曲の連続演奏やオケの配置など、カーチュン・ウォンさんのこだわりを感じました。

まだ若いシンガポール出身の指揮者ですが、テキパキとオケに指示を出したり煽ったりする姿は好感が持てました。

この秋から始まるの兵庫芸術文化センター管弦楽団の定演にも出演する予定なので楽しみです。