昨夜は、読売日本交響楽団大阪定期演奏会で、フェスティバルホールに行ってきました。
年に3回大阪定期公演をしているとのことですが、僕は初めての読響で楽しみにしていました。
ソリストはジャズピアニストで、クラシックも演奏するようになった小曽真さん。
小曽根さんは、ジャズでは神戸ジャズフェスティバルで3回、クラシックではデトロイト響とラブソディ・イン・ブルーの演奏をされたのを観に行っていますが、軽快なタッチでピアノを弾かれるところに魅力を感じています。
指揮のサッシャ・ゲッツェルさんも初めて見る方でした。
指揮=サッシャ・ゲッツェル
管弦楽=読売日本交響楽団
ピアノ=小曽根 真
プログラム前半
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガ-」第1幕への前奏曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488
ニュルンベルクのマイスタージンガ-は、何度か生で聴いたことがある曲ですが、コンサートの導入に相応しい曲だと思います。
読響の金管もよくなって気分が高揚しました。
その後、小曽根さんが登場。
以前聴いたラブソディ・イン・ブルーはシンフォニックジャズで、比較的ジャズピアニストに向いていると思うけど、モーツァルトとなると如何なものかと興味深く聴きました。
下に貼った’16年のYouTubeでインタビューに答えている中で、クラシックのピアニストのようにはいかないけど可能な限り近づくように弾きたい、ジャズとクラシックを共存させたい、弾く音が決まっているのに自由な演奏ができる、尊敬の念をもって作曲家たちの音楽を奏でようと思うと話していますが、その通りの演奏だったと思います。
モーツァルトを弾いてもクラシックのピアニストの流れるような美しさでは低評価かもしれないけど、軽快で楽しそうに弾く姿・音はジャズピアニストがクラシックに真摯に挑んでいると思われ好感を持ちました。機会があれば、また聴きたいと思います。
アンコールはコントラバスの石川さんとのセッション
ジャズのブルースをノリノリで演奏してくれました。
コントラバスの石川さんのアドリブも初々しい感じがして楽しかったです。
後半
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
休憩後のブラ1を生で以前聴いたのは、昨年の「のだめカンタービレの音楽会」での兵庫芸文のオケPACの演奏一度だけでした。
今回、読響の演奏は、それに勝る気持ちのよくなる演奏でした。
第1楽章の重厚な導入も、第2楽章の美しさも、第4楽章最後の盛り上がりも全部良かったです。
弦は厚みのある音だったし、金管もよく鳴っていたし、フルートをはじめ木管の音も綺麗でした。
サッシャ・ゲッツェルの指揮もダイナミックで見栄えがしていました。
会場はほぼ満員。やっぱり人気のオケなんですね。
ということで、気に入ったので、2019年度の大阪での年間3回の公演セット券を購入しました。
次回も楽しみです。