世界の目は、渋野選手をそう見ている。


いまや渋野日向子選手は、ただの世界ランキング61位の選手ではありません。世界の女子プロゴルフ界における存在感、広くスポーツ界に与える影響力、発信力、コミュニケーション力。そしてさらに、日本のいわゆる黄金世代を代表する選手として、またLPGAを彩るひとつの顔として、話題性、作り出すドラマの卓抜さなど、ハラハラドキドキの(ジェットコースターのような)何を起こすかわからない予測不能なゴルフ🤣のプレースタイル(?)とともに、渋野選手は、いまも人をして惹きつけずにおかない唯一無二の個性を輝かせています。


そして、何よりも忘れてならないのがその“笑顔”‼️渋野選手は、やはり“スマイリング・シンデレラ”そのものです😊


気取らず、明るく、温かく、誰にでもフランクに接する態度、一方で真面目で努力家で、さらにファンを大事にする気持ち、同伴プレーヤーや周りの人たちへの気遣い、ナチュラルな謙虚さ、礼儀正しさなどにあふれた立居振舞い、心の態度…。

こうした挙げたらキリがないほどの魅力と人柄の良さで、国内外を問わず、ツアーをともにするゴルファーにも多くの友だちや親しい人がいるようです。


先日の全米女子オープン最終日の同伴プレーヤーとなったタイのウィチャネー・メーチャイ選手とも、(言葉はあまりわからないはずなのに)本当に楽しそうにコミュニケーションをとりながら(緊張するはずの?)ラウンドを回っていたのが印象的でした。そして、ホールアウト後には、満面のシブコ・スマイルで健闘を称え合ってハグ。二人にとって、相手とともに思い出に残るラウンドになったように感じました。


こうしたところが、接した多くの人が「好きにならずにいられない」という渋野選手の人柄なのだと思います。


世界最高峰の舞台で戦い続ける渋野日向子選手。もちろん好不調の波は(それも大波が!)、ありますが、いろいろな人のことを思い、気遣い、考え、いろいろなことを背負って、数多のプレッシャーも感じながら、(そして結果を気にしながらも)それでも伸び伸びと自分の目指すスイングを思い描いて振り切る姿は、見た目ももちろんですが、感動的であり、本当にカッコいいと思います。


先日のマイヤーLPGAクラシックの3日目、4番のパー5。2オン1パットのイメージを持った渋野日向子選手は、まさにその通りに3打で決め切ってイーグルを奪取。これこそが渋野選手のゴルフ。これができる時、渋野選手は、まさに無双、無敵です。


メジャー オブ メジャーの全米女子オープンでの単独2位以来、渋野選手は、もう見違えるようなゴルフをしています。

いろいろ積み上げ、鍛え、磨いてきたスタイルの「最後のピース」。それは、よくなってきたスイングやパットに、ようやく結果が伴ってきたことによって生まれた“自信”です。この“自信”がピタッとはまって、渋野日向子選手のゴルフがグッと良い方向に力強く進み始めたような気がします。


その“自信”の中身は、(以前から言っていたように)ご本人の感覚で言い換えれば、「これから頑張れる理由になる」という“手応え”です。


頑張れば自分のしたいゴルフができる、という感覚。この揺らぎない“手応え”、“自信”がある限り、心が折れることはないでしょう。

たとえ、目の前の結果がうまくいかなかったとしても、「さ、次でバーディをとろう!」です。


「落ちるところまで落ちた」という言葉さえ出ていた頃から、ついに這い上がって復活の狼煙(のろし)をあげた渋野選手(笑)。

さあ、「落ちるところまで落ちた」所から、これからはどこまで登っていくでしょうか。


一気に、また頂点を手に入れるもよし。ハラハラドキドキのシブコ劇場で、面白いゴルフを見せてくれるもよし。さすがに、もう池ポチャ4連発はないかもしれませんが、わかりません(笑)。


少なくとも「これから頑張れる理由になる」という“手応え”を取り戻した渋野日向子選手に、今シーズンはいままで以上に期待しかありません。


サントリーに所属し、アディダス、JAL、レクサスUSA、AIGをはじめ、世界の一流企業から多くの期待と眼差しを集めた渋野日向子選手の、面白いゴルフ第2章は、いよいよ開幕です。


明日からの全米女子プロ選手権でも、とびきりのハラハラドキドキをお願いしますね。頑張れ、渋野選手‼️