いま、開催中のスコットランド女子オープン。

皆さんご存じのように、渋野日向子選手は、風の強いタフな状況の中で、初日から圧巻のゴルフを展開。初日はなんと8バーディ,ノーボギーの64で、自身のアメリカツアーでのベストスコアをたたき出して首位発進。2日目も出だしの1番でボギーを叩くも、すぐにバウンスバックして、その後はスコア的には安定したゴルフを重ねて、結局4アンダーでホールアウト。終わってみれば、初日と同じく2位に2打差、トータル12アンダーとし、なんと首位で決勝ラウンド進出を果たしました。


前週のエビアン選手権で約3カ月振りに予選突破し、久々に4日間プレーできてよかったと言っていた人とは思えない(失礼😅)快進撃を続けています。


それでも、スイングについて聞かれると、「まだまだです」という状況の渋野選手。プレーをする姿を見ると、前週のエビアンと同様、ほとんどがフルショットではなく、ティーショットも7080%の振りで、コントロールを主体としたショットのように(素人の私にも)見えます。

去年までの、体の強さを活かした力感あふれるスイングとは、確かにほど遠いように思いますが、体全体(の、大きな筋肉)を使ったスイングは、ケガをした手首に負担をかけないスイングスタイルとして、特に現状では有効なのだと思われます。


しかしながら(そして、まだ二日だけですが)、この二日間のゴルフは、やはりたまたまのラッキーな結果ではありません。特に二日目は、ティーショットのミスもあったし、いくつかのピンチもありながら、何度もナイスリカバリーなどによるナイスパーを重ねた中での4アンダーでした。


そして、今回、ちょっとこれまでと違ったのは、渋野選手の「プレー中の表情」です。心の中は簡単にはわかりませんが、今回の渋野選手は、プレー中とてもクールでした。体とともに、心からも不必要な「力み」が消えたかのように、過剰な期待や、(バーディを獲りたい)欲や、(うまくいかない時の自身への不甲斐なさへの)怒りなどが、平常心であるかのように、とてもうまくコントロールできているように感じられました。


かと言って、冷静にプレーに集中するあまり、周囲への気遣いがなくなっているわけでもなく、同組でプレーする人やプレーへの態度やマナーは、いつもの渋野選手のままでした。

ただ、自分のプレーに対しても、周囲に対しても、すべてに対してクールな雰囲気は崩しませんでした。

そうしてホールアウトすると、ようやくいつものスマイリング・シンデレラの笑顔🤗

寄ってきた子どもたちへの笑顔のファンサービスの様子は、現地メディアにも取り上げられていたようです。

プレー内容が素晴らしかった上に、ファンへの一流の接し方について、「ワールドクラス」「私たちの女王」と、称賛されていました。


さあ、今夜から決勝ラウンドです。まだまだスイング調整中の渋野選手ですから、そうそううまくいくかはわかりませんが、いまの段階でもこうしたゴルフができる、ということは、これからの二日間、そして来週の「AIG全英女子オープン」に向けて、良い方向に向けて進めていることは間違いないように感じられます。


さて、2019年の全英女王、昨年全英で優勝争いをした「ヒナコ・シブノ」は、今年どんな新しい姿を見せてくれるでしょうか。


頑張れ‼️ぼちぼちゴルフの「シン・スマイリング・シンデレラ」‼️