ヤマトヌマエビ七度目の挑戦(6)
 最初のゾエア放出から3日経った。3日しか経っていないのか、というのが正直なところ。なんだかとっても長い時間が過ぎたような気がする。最初、数十匹が確認出来た。それを二つの汽水水槽にわけて移動した。あまり厳密にしたわけではない。単に小水槽が三つあったから、だけ。でもまぁ、一方には早くから生体を入れて水作りをし、結構「古い水」にして、もう一方は以前からやっているように1週間くらい前から水作りをした比較的新しくて綺麗な水。両方とも小水装用の濾過装置をつけて弱く作動している。
  そうしたら・・・おかしい。新しい汽水の方に入れたゾエアが確認出来ない。つまり、全滅。その後、親エビがポロリポロリと腹に残っているのを出したと思われるのを拾って移動させたのだが、新しい水の方には一つも生体を確認出来ない。もっとも、古い水の方も安心ではない。明らかに数が少ない。たとえ元々少なかったにしろ、数十匹はいるはず。今、ざっと数えて10匹いるかどうか・・・。

 海水用の水質テスト紙、テトラテスト5in1で調べると一番心配な硝酸塩、亜硝酸塩は異常なし。Caの値が高いだけで KH,ph 何れも普通の値である。産室である炭水の方も調べたがGH,Cl2 何れも異常なし。

  今までもあまり成績が良いわけではなかったが、最初からこんな散々な目を見るのは初めてなので戸惑っている。あるいは細かな点でいい加減な扱いをしてゾエアを死なせてしまったかも知れない。私の精神状態はこのところ芳しくないのは確かだから。でも、両方とも最悪の結果、というのは残念すぎる何か共通しているこれまでと違ったことは・・・と思うと一つ、思い浮かぶ。そういえば今回、海水の元が以前と違った性格には以前の最終盤から海水の元が終わったのでペット店で海水の元を買ったのである。それが結構古い袋から取り出した見るからに古いビニール袋に入ったもの。ラベルなどの汚れ具合、埃の積もり具合から見て30年~50年前のものじゃないか、と思われた。その時、私は別に塩だし、変化するような有機物など入っていまい、と軽く考えたのだったが、ひょっとしてアレが原因かも知れない。そうすると人間、弱いもので証拠がなくても怪しい、と思っただけで確定してしまう。そうだ、塩が悪かったんだ、と思い、通販で新しい海水の元を買った。ちなみに、消費期限や製造年月日は書いていない。この箱が戸棚の中に30年放置されてどうなるのだろう?

 ともあれ観察日記は今日からスタートゾエアの数はおよそ10匹。今から水槽と濾過器はあらわず真水は主水槽からとってきて新しい塩で汽水をつくって生きているのを数えながら移動します。