家内制自営工場では機械の稼働率が収入に比例する。会社員は今の仕事がないので掃除しているだけでも給料はもらえるが、わが家で工場が静かになった時、収入はゼロとなる。もっとも、仕事がないわけではない。たまたま全ての機械が指図の切り換え時になってセットをやり直さなければならなくなったのだが、それが全部重なった。一つの台のセットにおよそ丸一日かかる。全部私が一人でやるようなのでその消耗は例えようがない。わが家の稼働可能機械は現在3台だから三日間かかる、最低。私がくたばれば一週間経っても動かない。

 

 

 って愚痴こぼしてもしょうがないのだけどね。ともあれ、静かな工場で最重要の機械のセットしている間に野球を聞いていたら珍しく巨人が前半で大量得点。もはや安心してこんな静かな環境で音楽を聴くことが出来る、と宮脇咲良のHKT48卒業コンサートのDVDを流した。このコンサートがHKT48の「第一期黄金時代」の最後。指原の卒業コンサートでも呼ぶことが出来なかった兒玉遥、悲運で自身の卒業コンサートが出来なかった兒玉遥にとってまさしく「HKT48でやり残したけじめ」をつけることが出来た。ここには宮脇・兒玉も初期のリーダーだった松岡菜摘も本村碧唯も非選抜なのに重要なポジションにいた村重杏奈も初代センターの田島芽瑠も矢吹奈子・田中美久の「なこみく」も現リーダーの豊永阿紀も現センターの石橋颯・竹本くるみ「いぶくる」もいる。まさに集大成だと思う。

 

 そしてその後、最近のHKT48春のコンサートツアーを見たら驚いた。HKT48の名曲の一つ、makenoiseを竹本くるみセンターでやっていたが、振り付けがオリジナルのでなく、OBの上野遥がやったもので、より高度により複雑になっていてそれを見事にこなす竹本以下6期生を含むメンバーが実に見事にかっこよくやっている。このmakenoiseは指原センター以上のものは不可能だと思っていたが、はっきりと越えている。まさに新しい世代のmakenoise。これをセルフカバーして新しくHKT48の表題作で売り出して欲しい。絶対にAKB48本店や坂道グループに勝てると思う。