今回、初めてヤマトヌマエビのゾエアを発見してから10日目になる。この数日で状況が激烈に変わってしまった。

 23日の土曜日、「いよいよ明日が大潮、本格的な産仔が見られるかも知れない」という期待をよそに仕事に追われててんてこ舞いで過ごした。深夜2時頃、まだ生まれていない、というのを確認し、さらに一週間前に早産(?)をしたゾエアの様子をみておよそ100匹くらいはいるのをみて、その時、その早産ゾエアの水がやや濁っているような気もしたのだが、積み重なる疲労に負けて「明日、起きたら水替えしよう」と思った。後悔などはこんな時に発生するものだ。今までの人生で何度も経験したけどまだ懲りていない。あともう少し、最後のちょっとを頑張れば全然違う結果になったのに、なんてこと、反省にもなっていない。

 24日日曜、月齢15日満月大潮。朝起きたら産卵ケース(ペットボトル改)に入っていた二匹の抱卵しているヤマトヌマエビが盛んに腹から卵を掻き出している。二匹いっぺんに産仔である。すでに大部分の卵を出して盛んに餌を食べている、と言うか、どうも自分の産んだ子供を食っているような気もするのであわてて親を外(本水槽)に出してさて、産まれたゾエアを汽水に移そうか、と思ったが、ゾエアらしきものがいない。そりゃま、生まれたてはゴミみたいなもので肉眼では判別しにくいから、それらしきものを汽水に移してしばらく様子を見た、が、一向に「生き物」の気配がない。前の回では最初の日から無数の埃みたいなものが光にあわせて舞い踊る「ゾエアの舞い?」が見られたのにその気配がない。結局今回の産仔は全部死産?こんなことがあるのか?卵から孵るのが遅れたのもしばらくエアーに当てていれば順々に孵化する、と言われるのでしばらく泡を出していたが一向にゾエアは産まれてこなかった。何が悪かったのか?ひょっとしたら抱卵している最中にすでに死んでしまったのか?

 がっかりしてもしょうがない、まぁ、早産組がまだ100匹近くいる、と思って早産ケースを見たら・・・いない!夕べ、100匹近くいたのにほとんどいなくなっている。必死に数を数えても10匹前後しかいない。9割くらい、一晩で死んでしまった。あわてて水替えをして生きているのを何度数え直しても10匹にならない。水槽のガラス越しにペットボトル改のゾエアケースだからそれをレンズ越しで数えても正確な数など出ない、なんて言ってもお笑いにもならない。一目見たら100匹か、10匹前後か分かる・・・なんてバカなことを繰り返しても状況は変わらない。

 従って、本日、約10日経ったら残ったのは10匹に満たない数、というのは今までの失敗を繰り返したという情けない結果である。この約10匹をどこまで生き伸ばして行けるか。諦めずに頑張ろうと思う。

 ただ、今回の反省として出産、育児のケースをペットボトル改で済ませようとしたのが一番の間違いでは無いか、と思ってきた。ペットボトル改ではどうしても水量が限られる。ただでさえ狭いケースの中に二匹も抱卵している雌を入れておいたら死産してもしょうがないな、と思った。今までは主に温度管理と水質管理の問題でヒーター付き60cm水槽に大量の水草とともにミナミヌマエビやレッドビーシュリンプを放し飼いにしておいて、その中にペットボトル改を浮かべ、管理していた。そうすれば常に温度は適温に保たれ、水もエビ用に「出来ている水」を補給できるからだ。でも、そもそもの出産水槽が小さすぎた。

 ということで早速小型4リットル水槽とヒーターを買ってきた。まったく趣味には平気で買い物ができる。家族がブツブツ言うが、酒・博打・女より良いだんべ、と開き直る。小型の浄化装置とエアポンプは先日貰ってきたのがある。あとは近いうちにまた抱卵するのを待つばかり。

 いや、本筋はそんな事よりも今いる約10匹を育てられるか、ということなのだが。

今、買ってきたケースを見たらひびが入っている;^_^)やわい。元々は昆虫飼育ケースなんだけどね。仕方ないからアロンアロファを塗り込んだ。値段をケチったわけではない。一番小さいヒーターが4リットル用なのだが、水槽の中に4リットルのものがなかったのだ。このヒーターは隙間がないのでゾエアが入り込んだり出来ないのがいいところ。