2014年12月20日

本日最大の話題である記念Suicaを巡り、様々な事を考えました。
友人からの情報にて販売を知り、即座にステーションホテルか近隣の宿に宿泊して20日の駅の営業開始時に赴く方法が一番着実と返答しましたが、宿泊代が無駄であり午前八時の発売前に到着すれば大丈夫と一笑に付されて撤回し、20日は早目に赴く事に決めました。
19日に友人から購入者の行列が出来ているとの情報が入り、終電にて赴くか、始発にて赴くの何れかでなくて入手が困難と予測しました。15000枚で一人3枚までですと5000人を少し上回る人数しか購入出来ず、何時の時点で行列が5000人を突破するかが分かれ道と考え、前日からネット等で情報を収集しましたが、正確な情報が入らず判断を迷いました。友人は終電で深夜に到着して午前八時迄待つのは時期的に厳しく、始発で十分ではとの考えでしたので、厳冬期故に始発直前の情報にて判断と決めて昨夜は就眠しました。
払暁、ネット等で情報を収集しますに、既に長蛇の列にて5000人を突破しているとの情報等があり協議を重ねました。この様な時には正確な情報が何より重要ですが、ネットやツィッターは主観的な情報が多く錯綜しており、信用出来るマスコミの報道は一切無く、結論として始発で5時過ぎに東京駅に到着しても、厳冬の中を8時迄待ち完売の可能性が極めて高いと判断して外出を中止して一睡しました。
後は報道の通りですが、今回はマスコミが完全に出遅れました。少なくとも朝のTVニュース等での中継に値する話題でありながら、ネットにも発売中止後に記事が出る程の遅れであり、新聞社は遊軍記者等を送るべきでした。また、JR東日本の後手は哀れな程で、購入者の予測が出来ず、長蛇の列に狼狽して、最後には発売中止とは大人の対応で無く、100周年記念の歴史に残る出来事となりました。
この事態の根源は小生が常に苦々しく思う高学歴低能者の所業です。六大学以上の大学を卒業し、試験は無敵で処世術が巧みで時流に乗る才覚を有しておりますが、見識や卓見は皆無の人物で、一流会社やマスコミの核部分に散見されます。今回の件は高学歴低能者か広告代理店が、記念品には付加価値が必要との如何にも企画会議で凡人が喜びそうな発想を持った事が出発点です。一人3枚で5000人が購入出来れば話題性として十分であり、転売で高値になりますので担当者の地位でも利用して一儲けも企んだのでしょう。この様な連中の発想は手に取る様に判り、更には容姿・居住空間・生活様式まで予想が付きます。
今回は購入希望者が多数である事は事前に十分予想可能であり、この様な時は大きな稼ぎ時と考えて大量に生産して購入希望者全員に行き渡る様にする方が利潤の極大化が見込まれ、更には会社に対する信頼や好感も増します。ところが高学歴低能者の発想は飽く迄も付加価値であり、購入者全員が円滑に入手出来、100周年の喜びを共に分かち合う等との高次元の広大無辺な発想は全く出来ないのです。それは恰も地図を片手に森の中を行くのと、上空から地平の彼方を見い得る位置の差です。今回の件でJR東日本への信頼や好感が向上したとは考えにくく、高学歴低能者はこの様なことすら予想出来ず、100周年記念の節目に泥を塗る不始末をしでかしました。
購入者数を過小評価して付加価値を重んじ、多数の購入希望者に不快極る思いを抱かせて、会社に対する信頼や好感を損ない、100周年記念の節目に後世に残る不始末をしでかすのと、100周年記念の喜びを多くの賛同者と共に分かち合い、購入者全てを満足せしめ、会社に対する信頼と好感を倍増せしめ、100周年記念の節目は万事円滑に終了するのでは天地の差がある事は確実ですが、これが理解出来なのが高学歴低能者なのです。
今回の不祥事の挽回には増産により10~50万枚を供給して、購入者全員を満足させるより他に方法はありません。今回の担当の高学歴低能者は責任を取らされる事も、社内での地位が低下する事もなく、残りの7000枚を抽選で販売すれば十分等との、購入希望者の思いを逆撫でする様な提案を本日の午前中に平然としている筈です。彼の発想では増産等絶対に有り得ず、付加価値を完遂すべく総数15000枚に固執し続けるのです。
JR東日本へ、今回の不名誉挽回には購入希望者を満足せしめるべく増産より他の手段は皆無です。最大多数の最大幸福へ、博愛衆に及ぼしませう。

音楽史研究家 郡修彦