■ 焼肉屋に行くとつい“仕事目線”になる

焼肉屋を経営していると、  
プライベートで焼肉を食べに行っても  
どうしても仕事目線になってしまいます。

肉の質はどうか。  
カットの仕方はどうか。  
接客はどうか。  
お店の空気はどうか。



もちろんお客さんとして食事を楽しみたい気持ちもありますが、  
どうしても「お店づくり」という視点で見てしまうんですよね。

これは飲食店をやっている人なら  
きっと共感してもらえると思います。


再訪した焼肉店で感じた違和感

昨日、とある焼肉屋さんに行きました。

実は以前にも一度行ったことがあって、  
その時は「まあまあ美味しいな」という印象だったので再訪でした。

ところが、入店してすぐに違和感。

迎えてくれたスタッフさんが  
私服のスウェット姿の男性。

そして笑顔もなし。

さらにおしぼりを持ってきてくれた  
女性のアルバイトスタッフさんも、  
接客というレベルでもない対応。

「お店としての接客」にはなっていない。

正直、むちゃくちゃ残念でした。


焼肉屋は意外と“総合力の商売”

焼肉屋というのは、  
単純に「肉が美味しいだけ」で成立する商売ではありません。

もちろん肉の質は一番大事です。

でも、それと同じくらい

・お店の雰囲気  
・接客  
・清潔感  
・スタッフの意識  

こういった部分も重要です。


焼肉は、  
家族で来る人もいれば  
友達同士で来る人もいる。

デートや記念日で使われることもある。

つまり、  
**食事だけではなく時間を楽しむ場所**なんです。

だからこそ、  
お店の空気はすごく大事。


価格には必ず“期待値”がある

そのお店も、  
並のロースが1300円くらいするお店でした。

決して激安店ではない。  
むしろそれなりの価格帯です。

お客さんは、  
その価格を見た瞬間に期待値を作ります。

この値段なら  
これくらい美味しいはず。

この値段なら  
それなりの接客だろう。

つまり

**価格=期待値**

なんです。

その期待値を  
料理やサービスで超えるか、  
下回るか。

それが飲食店の評価を決めます。


他店で食べると自分の店を振り返る

今回の食事で思ったのは、  
そのお店を批判することではありません。

むしろ逆。

「自分の店は大丈夫だろうか」

そう考えるきっかけになりました。

価格に合った美味しさ。  
それに見合ったサービス。

これは焼肉経営の基本です。

でも忙しくなったり、  
お店が回り始めると  
意識が少しずつ薄れてしまうこともある。

だからこそ、  
こういう体験は逆にありがたい。

自分のお店を  
もう一度見直す機会になります。
焼肉屋が好きな“隠れた赤身肉”

焼肉屋をやっていると、  
「おすすめの部位は何ですか?」とよく聞かれます。

カルビ、ロース、ハラミ。  
もちろん人気の部位はたくさんあります。

でも、肉を扱う側として「これは良い」と思う部位は、  
意外と一般のお客様にはまだ知られていないものも多い。

その代表格が  
「トンビ」という部位です。

名前を聞いたことがない人も多いかもしれませんが、  
肉屋や焼肉屋の世界では昔から知られている  
“赤身の名部位”です。


■ トンビとはどこの部位なのか

トンビは、牛の**肩から腕のあたり**にある部位。

正式には肩の一部で、  
牛一頭から取れる量は多くありません。

特徴はとにかくこの「美しいサシと赤身のバランス」。




写真を見ると分かりますが、  
赤身の中に細かい脂が網のように入っています。

この脂はカルビのような重たい脂ではなく、  
赤身に自然に入り込んだ上質な脂。

つまり

・赤身の旨み  
・脂のコク  
・柔らかさ  

この3つが同時に味わえる部位なんです。


■ 焼肉屋の仕込み場で感じる“肉の表情”

写真のように大きな塊で入ってくるトンビを見ると、  
焼肉屋としてはやっぱりテンションが上がります。

肉は、カットする前の姿が一番美しい。

サシの入り方、  
繊維の細かさ、  
脂の質。

それを見れば  
その肉がどんな味になるかだいたい分かります。

仕込みをしているとき、  
スタッフにこういう話をすることがあります。

「この肉は焼きよりユッケ向きやな」

肉にはそれぞれ  
一番おいしい食べ方があります。

トンビはまさにその典型。


実はユッケにかなり向いている

トンビの特徴は

・赤身の旨みが強い  
・繊維が細かい  
・脂が上品  

このバランスです。

焼いても美味しいんですが、  
実はこの部位、ユッケにかなり向いている。



ユッケは脂が多すぎると重くなるし、  
赤身すぎるとパサつく。

その点、トンビはちょうどいい。

細かく包丁を入れていくと、  
ねっとりした質感の赤身になります。

卵黄と絡めたときの  
あの滑らかな食感。

赤身の旨みと脂のコクが  
ちょうどいいバランスで口の中に広がります。


焼肉屋が“部位で料理を決める”理由

焼肉屋というのは、  
ただ肉を切る仕事ではありません。

どの肉を  
どんな厚さで  
どんな料理で出すか。

それを決めるのも仕事です。

トンビを見ると、  
自然とユッケのイメージが浮かびます。

包丁を入れたときの感触、  
赤身の艶、  
脂の入り方。

全部が  
ユッケに適しています。

だからこそ、  
焼肉屋としてはこの部位を見ると

「これはユッケにしたい」

そう思ってしまうんです。
ソウルで出会ったおしゃれすぎるカフェ

ソウルを歩いていると、思わず足を止めてしまう建物があります。

この日見つけたのが  
「MAHOGANY COFFEE」。



高層ビルの一角に入っているカフェで、  
入口からすでに雰囲気が違います。

ガラス張りの外観。  
シンプルなのに高級感のあるロゴ。  
そして広々としたエントランス。

韓国のカフェって本当にレベルが高いんですが、  
このMAHOGANY COFFEEはその中でも  
「ドラマに出てきそうな空気感」が漂っていました。


■ 天井が高い。空間が広い。とにかく居心地がいい

店内に入るとまず驚くのが、  
その空間の広さです。

天井がとても高く、  
ガラス張りの大きな窓から光がたっぷり入る。

コーヒーカウンターの奥には  
焼き菓子やパンが並ぶショーケース。

椅子もクラシックなデザインで、  
まるでヨーロッパのカフェのような雰囲気です。





韓国のカフェは、  

「ただコーヒーを飲む場所」ではなく  
“空間を楽しむ場所”なんだなと改めて感じます。

実際、周りを見渡すと  
パソコンを開いて仕事している人、  
友達とゆっくり話している人、  
赤ちゃんを連れている家族まで。

それぞれが、思い思いの時間を過ごしています。


焼肉屋をやっているとカフェを見る目も変わる

焼肉屋をやっていると、  
どうしてもお店を見る目が変わります。

料理だけじゃなく、  
動線、空間の使い方、照明、  
お客さんの居心地。

このカフェも、よく見ると  
カウンターの配置や席の間隔が絶妙なんです。

人が多いのに、  
不思議と落ち着く。

これは簡単なようで、  
実はかなり難しいこと。

飲食店は料理だけじゃなく、  
“空間の設計”も大事だと改めて感じました。

焼肉屋でも、  
お客さんがリラックスできる空気感を作ることは  
すごく重要ですからね。


■ コーヒーとパンで少しゆっくり

この日はシンプルに  
コーヒーとパンを注文。

大きめのマグカップに入ったコーヒーは、  
香りがしっかりしていて飲みやすい。



韓国のカフェって、  
コーヒーの味も安定してレベルが高いです。

そしてパンも意外と美味しい。

こういうカフェで  
コーヒーを飲みながらゆっくりする時間って、  
旅行の中でも結構好きなんですよね。

焼肉を食べ歩くのももちろん楽しいですが、  
こういうカフェ時間があると  
街の雰囲気もよく分かります。