■ 焼肉屋の私が気になっていたお店
焼肉屋をやっていると、
どうしても同業だけじゃなく、
「料理の軸がブレていない店」
に惹かれます。
そんな中で以前から耳にしていたのが、
梅田・お初天神にある
紹介制の韓国料理「anju sachi」さん。
完全紹介制というだけで、
もうハードルは高め。
でも逆に、
それだけお店の世界観を
大事にしているんだろうなと
ずっと気になっていました。
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■ カウンター越しに始まる、静かな時間
予約して伺うと、
店内は落ち着いた空気感。
席はカウンターのみで、
サチさんが目の前で
一品一品を仕上げていくスタイル。
この距離感、
焼肉屋をやっている身としても
すごく好きです。
料理が出てくるまでの所作、
火の入れ方、盛り付け。
全部が「見せるため」じゃなく、
自然体。
この時点で、
「あ、これは良い店やな」
と確信しました。
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■ 優しさが積み重なるコース構成
コースは、
まず温かいスープからスタート。
そこから
貝が添えられたチャプチェ、
ジョン、イカフェ、ユッケと続きます。
どれも共通しているのは、
味が優しいこと。
いわゆる
パンチのある韓国料理
ではなく、
滋味深くて、
体にスッと入ってくる感じ。
韓国料理なんだけど、
全体の印象はとても上品。
焼肉屋として
「こういう組み立て方もあるな」
と勉強になります。
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■ 太刀魚の煮込みにやられました
中でも印象に残ったのが、
太刀魚の煮込み。
これがもう、
肉厚で食べ応えがあって、
本当に美味しい。
味付けは決して強くないのに、
しっかり記憶に残る。
余計なことをしていないからこそ、
素材の良さが
そのまま伝わってきます。
「あぁ、これはまた食べたいな」
と素直に思える一皿でした。
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■ 〆は名物の参鶏湯
最後は、
お店の名物でもある参鶏湯。
これがまた、
じんわりと体に染みる。
派手さは一切ないけど、
丁寧に作られているのが
一口で分かる。
コースの最後に
この参鶏湯を持ってくる流れ、
かなり完成度高いです。
食べ終わったあと、
不思議と
「整ったな」
という感覚になります。
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■ 価格と満足感のバランス
この日は4人で伺って、
ワインを1本飲んで
お会計は1人あたり16,000円ほど。
正直、
内容を考えると
納得感はかなりあります。
料理、空間、距離感、
そして時間の使い方。
全部ひっくるめて、
「大人のための韓国料理」
という印象。
ガヤガヤした食事じゃなく、
心と体を整えながら
ゆっくり食事を楽しみたい時に、
本当におすすめできる一軒です。
紹介制という形も含めて、
このお店の世界観なんだなと
素直に感じました。









