■ メディアに出たい、と思った時に考えること

焼肉屋をやっていると、  
一度は考えると思います。

「メディアに出たら、もっと知ってもらえるよな」  
「テレビや雑誌に取り上げられたら強いよな」

実際、メディアの影響力は今でも大きい。  
SNS全盛とはいえ、  
テレビ・雑誌・WEBメディアに出た時の反応は別格です。




でも、  
ただ「出たい」と思っても、  
なかなか簡単にはいきません。


■ 料理が美味しい、はもう当たり前

取材を受けたい、  
メディアにアピールしたい。

そう思った時に、  
多くの飲食店が言うのが、

「うちは肉が美味しいです」  
「こだわってます」  
「他とは違います」

正直に言いますが、  
これ、どこのお店も言ってます。

焼肉屋なら特に、  
「肉が美味しい」は大前提。

それだけでは、  
メディアの人の心には残りません。


メディアが見ているのは“実績”

メディア側の視点に立つと、  
分かりやすいんです。

・すでに話題になっている  
・第三者から評価されている  
・ストーリーがある  

つまり、  
「実績」です。

テレビに出たことがある  
有名人が来店している  
ミシュランに掲載された  
賞を取った  
行列ができている  

こういう情報は、  
一瞬で伝わります。


■ 実績は、説得力をショートカットする

料理の美味しさを  
言葉で説明するのは難しい。

でも、  
「〇〇に出ました」  
「〇〇さんが来ました」  
「〇〇に掲載されました」

これだけで、  
見た人の頭に  
一気にイメージが残ります。


実績は、  
説得力をショートカットしてくれる。

これは、  
焼肉屋を長くやってきて  
本当に感じるところです。


実績は、狙って積み重ねるもの

勘違いしてほしくないのは、  
実績は“たまたま”ではないということ。

日々の積み重ね。  
ブレないコンセプト。  
ちゃんとした仕事。

それを続けた結果、  
取材の声がかかり、  
人が人を呼び、  
実績になっていく。

だからこそ、  
目先の派手さよりも、  
足元を固めることが大事です。


焼肉屋の発信は、実績とセットで考える

SNSでも、  
ホームページでも、  
メディア露出でも。

「何を伝えるか」は重要ですが、  
「何を裏付けにするか」はもっと重要。

実績がある発信は強い。  
実績のない発信は、流れていく。

この差は、  
思っている以上に大きいです。

焼肉屋として、  
どんな実績を積み重ねていくか。  
それをどう見せていくか。

ここを本気で考えることが、  
メディアに選ばれる店への  
一番の近道だと思っています。
韓国スーパーの野菜売り場は情報量が多い

韓国のスーパーに行くと、まず立ち止まってしまうのが野菜売り場。  

日本のスーパーとは並び方も種類も少し違っていて、見ているだけで楽しい。



エゴマの葉、サンチュ、チョンギョンチェ、ミナリ、セリ系の野菜、  
そして名前を聞かないと分からないような葉物たち。

「焼肉と一緒に食べたらどうなるかな」  
そんなことを考えながら、つい長居してしまいます。


焼肉屋にとって野菜は脇役じゃない

焼肉屋をやっていると、  
どうしても主役はお肉になりがちです。

でも実際は、  
野菜の質や種類で焼肉の印象は大きく変わります。

脂の強い部位をさっぱり受け止めてくれる葉物。  
タレを包んだときの香り。  
噛んだ瞬間に広がる青さや苦味。

韓国野菜は、  
「肉を美味しく食べるため」に進化してきたんだなと感じます。


■ 韓国野菜は下処理と鮮度が命

写真を見ていても分かりますが、  
韓国スーパーの野菜は量がしっかりあって、葉も大きい。



その分、  
鮮度管理と下処理がかなり重要になります。

洗い方  
水の切り方  
冷蔵庫での置き方  

焼肉屋では、  
野菜を雑に扱うと一気にクオリティが落ちます。

逆に言えば、  
きちんと管理できれば、  
野菜だけで「この店、ちゃんとしてるな」と感じてもらえる。


■ お肉屋目線で見ると仕入れのヒントだらけ

韓国スーパーの野菜売り場は、  
焼肉屋にとってヒントの宝庫です。

この葉は包みに向いてるな  
この野菜は塩でいけそう  
これは味噌と合わせたら面白い  



実際にうちのお店でも、  
こうした野菜を見てメニューや付け合わせのヒントをもらうことは多いです。

流行りを真似するより、  
素材を見て想像するほうが、  
結果的に長く使えるアイデアになります。


野菜を見ると、その国の食文化が分かる

野菜売り場って、  
その国の「日常の食卓」が一番表れる場所だと思っています。

どんな野菜が多いのか  
どういう量で売られているのか  
どういう使われ方を前提にしているのか  

韓国スーパーの野菜売り場を見ていると、  
「肉をどう食べる文化なのか」がよく分かる。

焼肉屋としては、  
こういう場所に答えが転がっているのが面白いんですよね。
■ 焼肉屋の私が気になっていたお店

焼肉屋をやっていると、  
どうしても同業だけじゃなく、  
「料理の軸がブレていない店」  
に惹かれます。

そんな中で以前から耳にしていたのが、  
梅田・お初天神にある  
紹介制の韓国料理「anju sachi」さん。


完全紹介制というだけで、  
もうハードルは高め。  

でも逆に、  
それだけお店の世界観を  
大事にしているんだろうなと  
ずっと気になっていました。


■ カウンター越しに始まる、静かな時間

予約して伺うと、  
店内は落ち着いた空気感。

席はカウンターのみで、  
サチさんが目の前で  
一品一品を仕上げていくスタイル。



この距離感、  
焼肉屋をやっている身としても  
すごく好きです。

料理が出てくるまでの所作、  
火の入れ方、盛り付け。  
全部が「見せるため」じゃなく、  
自然体。

この時点で、  
「あ、これは良い店やな」  
と確信しました。


■ 優しさが積み重なるコース構成

コースは、  
まず温かいスープからスタート。

そこから  
貝が添えられたチャプチェ、  
ジョン、イカフェ、ユッケと続きます。



どれも共通しているのは、  
味が優しいこと。

いわゆる  
パンチのある韓国料理  
ではなく、  
滋味深くて、  
体にスッと入ってくる感じ。

韓国料理なんだけど、  
全体の印象はとても上品。

焼肉屋として  
「こういう組み立て方もあるな」  
と勉強になります。


■ 太刀魚の煮込みにやられました

中でも印象に残ったのが、  
太刀魚の煮込み。

これがもう、  
肉厚で食べ応えがあって、  
本当に美味しい。


味付けは決して強くないのに、  
しっかり記憶に残る。

余計なことをしていないからこそ、  
素材の良さが  
そのまま伝わってきます。

「あぁ、これはまた食べたいな」  
と素直に思える一皿でした。


〆は名物の参鶏湯

最後は、  
お店の名物でもある参鶏湯。

これがまた、  
じんわりと体に染みる。




派手さは一切ないけど、  
丁寧に作られているのが  
一口で分かる。

コースの最後に  
この参鶏湯を持ってくる流れ、  
かなり完成度高いです。

食べ終わったあと、  
不思議と  
「整ったな」  
という感覚になります。


■ 価格と満足感のバランス

この日は4人で伺って、  
ワインを1本飲んで  
お会計は1人あたり16,000円ほど。

正直、  
内容を考えると  
納得感はかなりあります。

料理、空間、距離感、  
そして時間の使い方。


全部ひっくるめて、  
「大人のための韓国料理」  
という印象。

ガヤガヤした食事じゃなく、  
心と体を整えながら  
ゆっくり食事を楽しみたい時に、  
本当におすすめできる一軒です。

紹介制という形も含めて、  
このお店の世界観なんだなと  
素直に感じました。