秋の行事終わりました。 | 清香緑韻

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中国茶の茶飲み話。

①10月15日第25回建仁寺中国茶会

②10月16日第13回中国茶文化国際検定

③10月24日建長寺四ツ頭茶会中国茶席
 


 その他11月12月の訪中など一連の秋の行事が終わりまして一段落したところです。又年末は、中国での大学の中国茶講演と径(きん)山(ざん)万寿寺(まんじゅじ)との交流、北京茶人会、空相寺達磨殿の再建などの為、訪中しなければなりません。

 

 ①今年の秋の建仁寺中国茶会は、南昌(なんしょう)商学院の茶芸隊が、「日本に建仁寺中国茶会という茶会があるのでしたら是非私たちの茶芸を披露したい」と、いう希望があり、初めて日本の中国茶会に来訪して「文士茶」「禅茶」の茶芸を公開してくれたことです。素晴らしい茶芸を披露してくれました。参加者も「日本で本格的な中国茶芸が見られた」と、感動しました。中国茶文化の世界は、日中での本格的な交流こそが大事だと改めて感じました。この模様はDVDに収録してありますので、中国泡茶道篁峰会にご連絡いただければ、2000円(別途送料)でお分けいたします。           

清香緑韻-文士茶茶芸
文士茶茶芸

清香緑韻-禅茶茶芸

            禅茶茶芸

 


 ②中国茶文化国際検定も受験者23名。中国国家職業標準(職業規定)よりはるかに厳しい内容に悪戦苦闘しながらも素晴らしい結果を残しました。この検定にお越しになる江西省社会科学院教授の陳文華先生、余悦先生は、毎回自ら新しい論文を書かれて特別講演をしていただいております。両先生は「この国際検定は他の中国茶の試験と違い非常に高い内容ですから受験者の皆さんに中国茶の真の姿を知ってもらいたいので、この講演のために特別に論文を書くことにしています」と、いわれて、特に今回は宋代の『大観茶論』や当時の茶文化について詳しく話されました。この内容は、毎年中国の学術誌『農業考古』に発表されます。
 


 ③建長寺四ツ頭茶会も宋代の「山谷(さんこく)双井(そうせい)茶(ちゃ)」の復活のきっかけを作った孫さんが北京茶人会を代表して来日し、参加されました。建長寺四ツ頭茶会中国茶席に参加された600名の皆さんも「中国緑茶にも素晴らしいものがあるのですね」と、山谷双井茶を堪能されていました。中国茶の進歩は、私たちの想像をはるかに超えた速さで良いものができはじめています。浦島太郎にならないようにリアルタイムに中国茶文化を研究する必要があるのです。 

清香緑韻-2011建長寺
建長寺四ツ頭茶会中国茶席

 秋の行事の特徴は、どの行事も日中共同で行われている点です。中国茶ですから双方の専門家が互いに意見を言い合える環境が必要だと言うことです。そうしなければ本物にはたどり着けません。中国の言うことを鵜呑みにする中国茶文化知識は、中国茶を愉しむために役立つものではないのです。
 


 20日から、今度は私が中国で中国茶文化の講演と茶会に参加して来ます。又良いお土産話があるといいのですが。