またまた台風ラッシュの列島か。

 いらっしゃる台風がどんどん激しくなっているような。
 そんな近年の台風王国、ニッポンは島国。

 なんと風速60メートルにもなって襲うのだから、やりきれない。
『充分な備えを』、などと報じているけれど。建設基準では45メートルまでなのだとか。
 何を、どう、すればよいというのか・・・。

 自然災害の猛威が増すなかでは、さすがの人間様も立ち向かうズべは無い。
 自然というむこう様にしては、咳かくしゃみが強くなったほどのはなしなのだろうけれど。

 静かで優しいそよ風も、いったん台風と名を替えれば、その凄まじさには木と紙そして樹脂製の住まいなど、たちどころに吹き飛んでしまう。

 加えて、雨。
 近年の雨もまた、一瞬にその量を増して襲うから困る。
 毎度の台風到来に、どこかで必ず洪水が。
 それにともなう崖崩れ。

 過去にも大きな自然災害はあった。
 風速が70メートル級も、あるにはあったし、町中水浸しの映像も残っている。
 だから、近年、という言い方は正しくないのだろう。
 
 人の記憶など、今どきの”色褪せない”デジタル映像のようには、明確ではない。
 だから、喉元過ぎれば・・のごとき曖昧な忘却癖が、被災を繰り返すのだろうけれど。

 であれば、毎度の自然災害列島国となれば、国全体で抜本的な生活環境の整備が要るのだろう。
 宇宙からも見渡せる国土徹底調査による、都市計画などは当たり前の近代国家ニッポン。・・と胸を張れる国造り。

 そういう未来を夢見つつ、秋晴れのもと野原の花たちと戯れたのでした。

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