中央線で通勤するぽんぽこ日記
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「ミレニアム」は面白い!

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上/スティーグ・ラーソン

¥1,700
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さいきんまたミステリーを読むようになっているのだが、この「ミレニアム」は噂に違わず、死ぬほど面白い作品!

3部作の体裁(本当ならば5部作だったらしい)で、それぞれ上下巻で400ページ前後という読み応えのある内容だが、夏休みということもあり、1週間で一気に読み切りました。

この作品の根底にあるのは、リベラリズムの視点。加えて女性に対する差別や暴力からの解放という視点が貫かれている。主人公のリスペット・サランデルは正直変キャラなのだが、まさにその視点を体現したヒロイン。

展開はスリリング。単なるサスペンスではなく、科学・経済・警察・法廷…多面的な要素を織り込みながら読み手をぐいぐいと引き込んでゆく作者の力量はたいしたものですよ。まあはまりましたw


この小説の作者・舞台設定はスウェーデンなのだが、小説中では社会構造の矛盾にメスを入れ、痛切な批判を加えている。日本はともかく、スウェーデンって、そうだったの?と軽い驚きを感じました。小説中の登場人物は、たいがいにせ~よ!というくらいリベラルなんだけどね。

「ミレニアム」…今のところ今年のナンバーワンだな。

運転免許証のICチップには要注意!

本日免許更新に出向いたのですが、免許にICチップが内蔵されるようになってました。。

要は偽造防止と個人情報蓄積が目的なのだが、こいつがとんだ代物で…

免許証、皆さんはどこに入れてますか?

僕は定期券入れに入れてたのですが、
これからは入れることができなくなりますよ!

スイカやパスモと干渉するんですよ、困ったことに。
免許を入れたままにしていると、改札でまあ撥ねられる撥ねられるw

撥ねられる原因が免許証だと気づくまで、ご丁寧に定期券入れからいちいち出したうえで
タッチしてましたよプンプン

免許証は財布に移動させることにしたけれど、こういうのって、これから結構出てくるん
だろうねぇ。。

あ~イライラした!



UNICLOCK

カンヌのサイバー部門でグランプリを受賞した「UNICLOCK 」、久々に突き抜け感を感じた。


モデルもカワイイし、商品もチャーミングに見える。広告としては申し分…ないと僕自身は高く評価。ジャパニーズ・クールをエッセンスに、練りに練られた超力作。これは万人受けするだろうと、思ってたら、本来のターゲットである女性の評判はイマイチらしい??


周囲の女性の同僚何名かに聞いても、「UNIQLOCK、ふ~ん… 男目線だよね~」「いかにもじゃない?」てな評価。はっきり言って、無反応w


そのギャップがちょっと気になっている。


本来、このサイトは誰に向けて伝えようとしているのだろう?その辺が僕には正直想像がつきづらい。



もしかすると、男女を問わず、アーリーアダプター資質の高い層にフォーカスしているのかな??その辺の戦略はどうなのだろう。こんど入社5~6年目くらいの若いプランナーに聞いてみようかな。


他の皆さんは、どう考えます?



「明日の広告(アスキー選書)」(佐藤尚之著)

明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (アスキー新書 45)/佐藤 尚之
¥780
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 コミュニケーションに携わる人間を元気にしてくれる一冊。「プレミアム戦略」に引き続き、個人的なヒット本となりました(さとなお さん、こんなにいい本作れるんですね!)


 ダイレクトコミュニケーションでは当たり前のことですが、いわゆるブランドコミュニケーション領域においても、消費者(生活者)に立脚したコミュニケーションプラン・ストーリーを組み立て、あわせて最適なメディアを組み合わせてゆくことが重要になっています。この本は、その開発プロセスを極めてシンプルに整理できています。ここまでわかりやすい本、ないですよ。


中で紹介されてある「スラムダンク プロジェクト」のプランニング過程は非常に納得のゆくものでした。読者目線からのコンセプト(これは本書を読んでみてください)の視点に立ったからこそ、三浦高校のイベント、Webでの読者応援メッセージページ、6紙(朝日・読売・日経・毎日・産経・東京)15段広告、「Switch」での特集、DVD…全てが意味・役割を持って機能させることができたのだと思います。(余談ですが…「スラムダンク」ファンの僕は、「Switich」を求めて何軒もハシゴし、挙句の果てにはDVDまで買ってしまいました…。イベントに行けなかったのが、今もって悔やまれてなりませんw)。


もう一点共感できた点があります。それはコミュニケーションプランナーの必要性について。僕は、コミュニケーション=ストーリー設計&最適なメディア選択という考えを持っています。ストーリーとはすなわち、消費者(生活者)に何を残し、刻み込ませ、購買行動・情報選択行動、あわよくば情報発信行動に結び付けて行くかという点について設計してゆくようなもの。それとあわせて、メディアプランニングまで一貫して立案することが重要ではないのでしょうか。個人に掛かる負荷はたいそうなものですが、結果的に強力なコミュニケーションプランを立案できるに違いありません。


ダイレクトコミュニケーションの場合も同様だなと強く思いました。どのメディアで、どんなメッセージを選択するか、その際、何を刻みこんでゆきたいか…そこまで考えた上でプランニングを行うことで、購入効率も高まるかも知れませんね。


これで新書というのはめちゃくちゃお得ですよ!どこぞの大学の先生やマーケター、分けのわからんコンサルが吹いてる本なんか読むよりも、僕はおすすめしたいです。


「プレミアム戦略」(遠藤功・東洋経済新報社)

プレミアム戦略/遠藤 功
¥1,890
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最近読んだ中で最もお勧めの1冊!プレミアムを戦略的に捉えたものとしては、最もシンプルで分かりやすいですよ。


プレミアムというと単なるラグジュアリー(高級品)と勘違いしがちだが、そうではないですよね…。それに加えて、プレミアム、すなわちプラスαの対価を払ってでも手に入れたいと思わせる「特別な価値」「プラスアルファの価値」という主張は、共感できるし、納得できます。


また、プレミアムブランドの要件として、「たくさん売ろうとしない」「カスタマーでなくファンを作る」「マーケティングではなく、ストーリー・テリング」という整理をしています。これは、通信販売でも大事なことだとぼくは考えています。


ここで気がついて欲しいのは、通信販売とプレミアム戦略は親和性が高いということ。そこに着目してチャレンジしてみたいと思っています。世界に通用する、日本発のプレミアムは色々ありまっせ!最近その手の仕事が増えているので、ちょっとだけワクワクしているところですw


さいきん読んだ本(その数学が戦略を決める)

イアン・エアーズ, 山形 浩生
その数学が戦略を決める

要は調査・統計の話。ITの進化に伴い精度が高まった結果、これまで無縁と思われていた領域にも、戦略ベースの意思決定判断材料に、統計が活用されているということを事例を交えて紹介している。


例えば、ワイン価格であったり、シナリオ段階での映画の興収予測であったり。ちょっと驚き。


もし、積極的に取り込んでいくとなると、これからの課題は、調査を行う前の下準備(問題意識のテーマ設定・仮説の視点の斬新さ・明晰さ)ではないか?そこに個人のセンスが問われてくるような感を受けた。