今回は、トヨタから2019年にフルモデルチェンジでGRスープラとしてカムバックした、スープラという車の歴史について、少し掘り下げてみたいと思います。
国内販売名はセリカXX(輸出ネームがスープラ)
1978年に、セリカの上級車種として登場した「セリカXX」なんですが、コンセプトとしてはラグジュアリースポーツとして発売されました。
スポーツカーというと、後部座席の快適性がイマイチっていうのが定番でしたが、このセリカXXは快適性をアップさせて長距離ドライブでも辛くない設計になりました。
そして、このセリカXXが海外ではスープラという名前で販売されていたわけなんです。
従って、セリカXX=初代スープラとなるわけなんです。
そして、1982年にフルモデルチェンジして、ノッチバッククーペというボディー形状から、空力ボディーへと変貌を果たし、リトラクタブルライトが採用されました。
ラグジュアリースポーツ路線は変更せず、運転席・助手席・後部座席の快適性も、残しつつ本革仕様などのバリエーションが増えました。
まだ、この型までは国内ネームは「セリカXX」でした。
JZA-70スープラ
1986年にフルモデルチェンジして、このJZ-70型から、セリカXXというネーミングからスープラという海外ネームに変更されたのです。
82年型のセリカXXからボディーの形状は引き継がれてはいますが、更なる空気抵抗系数の低減と、この型からツインターボモデルが発売され、当初は2000GT-TWIN TURBOがラインナップされました。
2000ccは、NAエンジンが2種類あってGグレードには135馬力の1G-FE型エンジンが搭載され、一つ上のGTには150馬力の1G-GEU型エンジンが搭載されていました。
そして2000ccのスパルタンモデルとして、2000GT-TWIN TURBOラインナップされ、1G-GTEU型エンジンが搭載されており、当時の2000ccクラスでは上位クラスに入る210馬力の発生させていました。
そして最上位モデルとして、3000ccの7M-GTEUを搭載した、3.0GT-TURBOで当時では最高の出力の280馬力を発生させていました。
平成3年のマイナーチェンジに際して、2500ccの1JZ-GTE型エンジンが搭載された、2.5GT-TWIN TURBOが追加されました。
JZA-80スープラ
1994年にフルモデルチェンジして、JZA-80型スープラが登場しました。
そして、この型から2000cc・2500ccが廃止され、3000ccのNAのGZ・SZと過給器付きのRZの3グレードになりました。
この後に、SZ-R・RZ-Sが追加され上位グレードにはゲトラグ社製の6速ミッションが搭載され、さらにスポーティーになりました。
そして、2002年7月に生産終了となったわけです。
GRスープラ
生産終了から17年経過し、ついにGRスープラとして復活を果たしました。
これまでのラグジュアリースポーツから、スパルタンスポーツへと路線変更され、後部座席のない2シーターとなりました。
グレードは、80スープラから引き継がれ、B58型の3000ccで387馬力を発生するエンジンを搭載したRZと、B48型の258馬力を発生するエンジンを搭載したSZ-R・197馬力を発生するエンジンを搭載したSZの3グレードになりました。
そして、マニュアルミッションがなくなり、8速のATのみになりました。
では、次に内装の変化を見てみましょう。
1978年
1982年
1986年
1994年
2019年
1978年型から1982年型にモデルチェンジした際に、運転席・助手席のサイドサポートが張り出して、横Gに対してのサポートが良くなってきているのがおわかりいただけると思います。
年代によって、色々なところが進化していますよね?
ですが、時代でしょうかマニュアルトランスミッションがラインナップから外れています。
でも、安全性能はかなり進化しています。
今後の、スポーツカーの動向が気になりますね!
現在発売されている2ドアスポーツは、トヨタが86・GRスープラ・GRヤリスの3車種で・日産はフェアレディーZ・GT-Rの2車種・ホンダはNSX・S660の2車種で、ダイハツはコペンがあって、レクサスはRC350/FとLC500とSC430の3車種です。
昔は、セリカやシルビアなど多かったのですが、ファミリー向けの需要が多いのか、セダンよりもミニバンやSUVが増えてきました。
これも時代の流れなんでしょうかね?
スポーツカーが恋しいなと思うのは、私だけでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。