忘れていた亡き父とのエピソード~大晦日は亡父の誕生日 | あべこう一(阿部浩一) Official Blog

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シンガーソングライター

大晦日は24年前に亡くなった父の誕生日でもあります。存命なら70歳。


昔の写真を整理していたら、私の高校時代に作文(文集)が出てきて読んでいると、もうすっかり忘れていた父とのエピソードを自分が書いた文章の中に見つけました。


高校一年生のとき、私は校内で盗難に遭いアルバイト代3万円を失うという出来事がありました。この出来事と父から私の不用心をきつく叱られたことまでは覚えていました。


ところが作文を読み進めると、その翌日に朝起きて自分の財布を開けると、父がいくらかお金を入れてくれていたとありました。そして一言「ありがとう」と言おうと思ったけれど、父は息子である私から礼を言われることに照れて、私が出かけるまで起きてこようとしなかったと。きっとそれは後で母から聞いたことなのでしょう。


この翌年に父は突然この世を去りました。


母や妹は父の夢を良く見るそうですが、私のところにはあまり出てきてくれません。ところがこの2ヵ月、体調を崩して仕事にも支障をきたして悩んでいましたが、何度も父が夢に出てきたのです。父の死後、これまでも人生のピンチはたくさんありましたが、今回は何だったのだろうと考えています。


今年は叔母である父の妹、そして先日に2歳になった私の妹の娘、父にとっては孫も参加して法事も行いました。


私自身も父が亡くなったときの年齢とほとんど変わらない歳になりましたが、こうして存在を感じさせる父は、今も“生きている”のだなぁと思っています。

 

ピースをする小学生のときの私と父