安藤美樹は支持され守られ山本太郎はバッシングの嵐~このメディアの恣意性に満ちた一貫性のない矛盾~ | What happened is all good

安藤美樹は支持され守られ山本太郎はバッシングの嵐~このメディアの恣意性に満ちた一貫性のない矛盾~

【Yahoo!】山本太郎議員“隠し子”報道で釈明「脅しのネタにされるかもと」





最初に断っておくが、参院選挙期間中山本太郎の事務所は、我が家のほんの200m先で、こんなブログも書いたけれど、僕は別に山本太郎の支持者というわけではないし、先の参院選で、彼に対して一票を投じたわけでもない。






しかし、今回の隠し子騒動におけるメディアのバッシングの嵐というものに、僕は凄く違和感を憶えるのである。




女子フィギュアスケートでオリンピック出場経験を持つ、安藤美樹が未婚の母として出産した際に、週刊文春が「安藤美姫選手の出産を支持しますか?」 アンケート実施して、読者及びライバルメディアからの激しいバッシングにあい、アンケートは中止された。






当初はまさに三面記事的扱いでスキャンダラスに安藤のことを報じようとしていた筈なのに、ツイッター、ブログ、フェイスブックとSNS上で安藤擁護の声が沸き立つと、メディアは一転、安藤を「子育てとフィギュアを両立することを決意した現代女性の鏡的存在」と位置づけ、”温かく見守ります的”な姿勢へと変容していった。






一方、脱被曝などという実に身勝手で事の本質に対する理解の及ばない政治家に対しては、メディアはまさに平気で土足で踏み込み、とある人気コラムニストだかなんだかに、「山本太郎の下半身を暴露できなかった愚かな民主党」的な記事まで書かれてしまう始末である。







安藤も、山本も二人とも婚外子ではあるが、かけがえの無い命を賜った。







けれど、安藤は、健気な母親として扱われるにも関わらず、山本は、だらしない下半身を持つ政治家とて扱われる・・・。







勿論、山本はちょっとおかしな政治家であることには間違いない。けれど、安藤の子供にも、山本の子供にも生まれてきたことに罪などあるわけがないし、安藤の子供の父親に対してはある種の力が働き、沙汰が及ばず、逆に、山本の子供の母親に対してはハイエナのごとくマスメディアが嗅ぎまわる・・・。







正直、安藤のことにしても、山本のことにしても、「放っといたれや!」の一言でしかない。






近所の酒屋のおっさんが外に女を創っての婚外子を設けたとしても、こんな騒ぎになることはない。にも関わらず、オリンピック出場経験を持つ女子フィギュアスケーターであるという理由だけで、こうして騒ぎになったり、おかしな政治家という理由だけでこうした騒ぎになるのは実にナンセンスであり、更にその扱われ方が安藤と山本で、あまりに異なるのは、恣意性に満ちた一貫性のない矛盾としかいいようが無い。






しかし、本当にこんな話題を追いかけるために人を割く、時間を割くメディアの体たらくには辟易する・・・。





メディアには報ずべきことが山ほどある・・・。





我々が本当に知りたいこと、知らなければならないことなど、何も報じられることはなく、くだらない三面記事ばかりが、紙面やブラウザ上を飛び交うにつけて、この国のメディアの凋落も甚だしいと、そう思う・・・。