金曜日、強め深め多めの鍼治療を受けての翌日。起きる時に若干背中が痛かったのは恐らく寝ているときの姿勢の影響としても、感じたのはまずいつもの起床時のようなだるさなく、身体が軽い、頸に痛みが無い、歩きやすい、顔色がいい、全体的な筋張がかなり少ない。総合的に『元気』なイメージが有り、合わせに向かう道中も出来るだけ電車から片方の景色ばかり見ぬように、たまに頸を回したり肩を上下させたり、読みたかった本も置いてきて、兎に角同じ姿勢を取り続けぬよう注意した。現時点での要注意は後頭部の筋硬直。とりあへずそれさえなければかなりの不安要素がなくなる。スタジオ入りしてまずはストレッチで、約２時間車椅子で座りっぱなしの腰を解し、いつものように下の音域から声出ししていこうと思いながら、何となく身体の調子から「もしかして今、いきなり出るかも？」と予感して、試しに出してみる。High-G(Ｇ５)、出た。難なく出た。それも無理な力ほとんど掛からず。そのまま高音域からウォーミングアップする事にし、10分後にはＨ５が出ておった。意識せず声ハノン（ｗ）していったら、気付いたら何時の間にやらそこまで達しておったてな具合で。全然力入れず、要らず。
まず声を出すに当たっての体力の要り用が全然違う。スタミナ漲るってワケではないが、前回とは違って楽に声が出せる。暑くてコルセットも骨盤ベルトもせずに発声しているのに、ちゃんと腰据えて声が出せる。身体が使える。
これは完璧、鍼パワーきたな(o^-')b。
今回の難所は、ロシア歌曲のクライマックスに出てくる、ココ↓。
苦悩のあまり興奮してffでHigh-Asに到達する（ロシア物に多いパターン）。普通にソプラノやってた頃でも血管切れそうになってたのに、この身体で、この状態で、ぃやこれテノールが歌ぉてもこの高さでffは血管切れそうになりますゑ(-。－；)。これが、確かに血ぃは上るし調子こいたら声帯破りそうなアブナイ感じはあるものの、歌えておるところがまず既に驚き。そこまでのスタミナを使えておるところが驚き。鍼、恐るべしですゎ。
調子のいい時に出来るだけの事をやっておかんと、この日は西洋歌曲を重点的に徹底的に合わせた。
🎶リムスキィ＝コルサーコフ 「鶯は薔薇に魅せられ」 … 最高音W-High-C(Ｃ６)
🎶チャイコーフスキィ 「うぐいす」 … 最高音High-As(As５)
🎶シューベルト 「ナイチンゲールに寄せて」 … 最高音High-G(Ｇ５)
🎶ブラームス 「ナイチンゲールに寄せて」 … 最高音High-G(Ｇ５)
🎶ベッリーニ 「銀色に染める優雅な月」 … 最高音High-E(Ｅ５) ※
🎶トスティ 「夕べに」 … 最高音High-A(A５)
※原調は「As」であるが、オレの声に合わせて「A」に移調
これだけノンストップで本腰入れて歌った暁にゃ、本気で目が回った。酸欠になった。改めて、歌う事での体力の消耗の半端なさを実感した。こんなん真夏の猛暑日にやることちゃいますゎ…(；・∀・)。休憩入れながら、日本歌曲も唱歌も入れて全19曲２クール。息も絶え絶えでちょっとでも気ぃ抜けばそのまま倒れ込んでしまいそうで、思わず蹲った。更には約１時間半立ちっぱで練習し終わって椅子に座って、ずっと踏ん張ってた足の指から力が抜けた途端、両足の指が複数攣った。ちょっとした力の移動だけでそこまで一斉に攣るか??
声楽、マヂ怖ぇ…(゜д゜；)。
因みに練習中、水分は十分に摂っておる。お茶とポカリとオレンジジュースの500mlを１本ずつ。これは季節関係なく、本番・練習関係なく、オレの基本アイテムである。実は歌った後いつもより身体の負担が少なく、比較的元気な状態継続中。とは言えまぁ腰は時間が経つにつれて痛み出したゆゑ、湿布を貼って寝てみたら、これが意外と功を奏した模様。勿論日曜も動くと痛かったが、それ以外はいつもより元気である。ただせっかく（？）疲れたからと思って早寝したのに、あなぃに本気で疲れて消耗したのに、やっぱり22時そこそこで横になると２時間足らずで目が覚めて、そこからRLSで暫く寝付けず、その後も何度も中途覚醒に難儀させられる破目に。
とりあへず、この調子で鍼続けてみるか。
っちゅーワケで、本番に併せて逆算で予約変更！
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