指紋が消える | 歌うCHAOS ~ 線維筋痛症で末梢神経障害で脊椎側彎症で性同一性障害な声楽家♪こーへー♪の徒然なる混沌

歌うCHAOS ~ 線維筋痛症で末梢神経障害で脊椎側彎症で性同一性障害な声楽家♪こーへー♪の徒然なる混沌

線維筋痛症を始め複数の難病と共に育ったが故に『痛い・辛い』が当たり前の生活をしながら、声楽家としては恐らく前例が無いであろう、性同一性障害で成人してからホルモン治療を開始した男声ソプラノの遠吠え記。さぁ、大いに笑い給へ♪

車椅子に乗り始めてからか。

指先が割れたり剥けたりすることは子供の頃からずっとで、また浮いたり裂けたりした端っこをつい自分でも捲ってしまうもんだから、自分の指先はほぼ常に赤くて、皮が再生するにつれて硬くツルピカになることが多かった。
暫く状態が良かったらまた少しは柔らかくなってくるものの、結局掌に出来るタコと同じで、繰り返し同じ状態になると硬くなり、割れ、捲れ、を繰り返す。
車椅子に乗るようになって、右手の親指がハンドリムに当たって関節がペンだこみたいに硬くなってきた。左にも出来るが右のほうが酷い。左右で動き方が違う明らかな証拠らしい。

筆記具を掴むとそのタコが柔らかい指の腹を押し上げて痛い。そのうち指の腹の皮まで硬くなってきて、とうとう指紋に沿って皮がささくれて捲れるようになった。
そのままにしておく方が痛いので、少しずつ爪切りで切ったりしていたが、そのうち盛大にほぼ一面ズル~~~~っとキレイに捲れるようになり、徐々に捲れる範囲が広がってきて、最近では親指のほとんどが捲れる。

右手
脱皮直後のカニの甲羅状態の親指は、暫くは物を持つと奥の方が痛む。刺激がいきなり奥まで伝わってたまったもんでない。指の皮って意外と強いんだぁね。
それでも割れて裂けたままにしておくと、指先が乾燥して余計にクレバスが広がってもっと痛くなるので、傷口の乾燥した皮膚は爪切りで切って傷を地均ししておく。
爪を噛むクセが子供の頃にあったので、爪切りで指先を細工するのに夢中になってしまって、ちょっと地均しするつもりがつい目星い所を全部先回りして剥いてしまう。というか、日焼けの皮がめくれるみたいに連鎖的に剥けるんだなコレが。オモシロいくらいに。

それでもそのお陰で皮膚が再生する頃にはきれいな引っ掛かりのない指先に生まれ変わるが、それもつかの間、また暫くしたら勝手に剥けたり裂けたりの繰り返しで、結局指先の指紋が消えてしまう。

剥いたらキレイに出てくるねんけどね。らっきょかオレは。
まぁ車椅子のせいだけではないと思うけど。そもそもが角化症やから。線維筋痛症あるあるやから。